NHKに録音開示命じる=経営委の会長厳重注意で―かんぽ報道巡り・東京地裁
![NHK経営委員会の録音データ開示を命じる判決後、記者会見する原告と代理人弁護士ら=20日午後、東京都千代田区](https://img.sp.m.jiji.com/image/out/20240220at52S_p.jpg?updated=1708386963)
NHK経営委員会がかんぽ生命保険の不正販売問題を報じた2018年4月の番組について会長を厳重注意したことを巡り、元職員らが同局と森下俊三委員長に対し、厳重注意に関する議事録の開示などを求めた訴訟の判決が20日、東京地裁であった。大竹敬人裁判長は会議の録音データは存在すると認定し、開示などを命じた。
経営委は、番組放送後に日本郵政グループから抗議を受け、同10月、上田良一会長(当時)を厳重注意した。この処分について、経営委による番組への介入だとの批判が上がっていた。
大竹裁判長は会議の録音データについて、削除されたとは立証されておらず、「NHK役職員が現時点でも保有していると認められる」と指摘。森下氏もデータの存在を認識していたとし、開示措置を取らなかったのは「不法行為に該当する」と結論付けた。
その上で、録音データの開示とともに、開示を怠ったことへの慰謝料として同局と森下氏に計228万円の支払いも命じた。
原告の長井暁さんは記者会見し、「本来は外部からの防波堤となるべき経営委が一緒になって圧力をかけていた」と話し、判決が公共放送の自立を担保するきっかけになってほしいと訴えた。
森下氏は「既に存在しない録音データを交付せよという判決で遺憾。直ちに控訴手続きを取る」とコメント。NHKも「主張が認められず遺憾」とした。
[時事通信社]
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