2024-02-01 18:06

幹部に進退要求相次ぐ=自民安倍派、最後の総会―麻生派は「政策集団」確認

 自民党安倍派(清和政策研究会)は1日、最後の総会を党本部で開いた。派の政治活動を同日限りで終えることを申し合わせたが、出席者からは派幹部に対し、政治資金規正法違反事件の責任を取る形で進退を決断するよう求める声が相次いだ。一方、麻生派(志公会)は同日の例会で「政策集団」として存続する方針を確認した。
 安倍派の座長を務めてきた塩谷立・元総務会長は総会の冒頭、派について「1979年、福田赳夫元首相の下でスタートし、今年でちょうど45年になる。歴史ある清和研を閉じなければならない(のは)断腸の思いだ」と語った。
 ただ、出席者からは事件について「幹部の説明に納得していない」と不満が噴出。複数の議員が「幹部は政治責任を取るべきだ」として進退を明らかにするよう要求した。塩谷氏の議員辞職を求める意見も上がった。塩谷氏は「重く受け止め、しかるべき時に判断する」と述べた。 
 総会では作業チームを組織し、常任幹事会メンバーの15人でつくる清算管理委員会の下で解散手続きを進めることを決定。派の資金が余れば能登半島地震の被災地などに寄付することも合意した。
 麻生派は例会で、当面は毎週木曜日の会合を党本部近くの派閥事務所で引き続き開くことを確認。会長の麻生太郎副総裁は、政策集団移行をうたった党政治刷新本部の中間取りまとめに沿って運営方法を改める考えを示し、「変えるべきものは何か、変えてはならないものは何か、しばらく時間をかけ、考えをまとめたい」と説明した。
 岩屋毅・元防衛相は例会に先立って麻生氏に退会届を提出、受理された。麻生派で今回の政治資金問題に絡む離脱は初めて。岩屋氏は記者団に「今は自民党が解党的出直しをしなければいけない時だ。政治改革に取り組んでいきたい」と語った。
[時事通信社]

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