2024-01-26 11:32経済

1月都内物価、1.6%上昇=20カ月ぶり2%割れ、電気・ガス代下落

都区部消費者物価指数の推移
都区部消費者物価指数の推移

 総務省が26日発表した1月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が105.8と、前年同月比1.6%上昇した。29カ月連続のプラスだが、伸び率は3カ月連続で縮小。22年5月以来20カ月ぶりに、日銀が物価目標としている2%を下回った。電気代や都市ガス代が低下したほか、食料の値上がりに一服感が見られ始めた。
 エネルギー価格は前年同月比20.1%低下と、23年12月(18.8%低下)から下げ幅が拡大。政府の負担軽減策の効果もあり、電気代は22.2%、都市ガス代は24.7%それぞれ低下した。 
 生鮮食品を除く食料は全体で5.7%上昇したが、前月の6.0%より伸び率が縮んだ。品目別では、鶏卵が24.3%、調理カレーが18.9%それぞれ上昇した。
 宿泊料の上昇率は26.9%と前月の59.0%から大幅に縮小した。全国旅行支援の縮小などで23年1月に宿泊料が引き上げられた影響が出た。
 生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数は1.6%、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は3.1%それぞれ上昇した。
 東京都区部の指数は2月27日に公表される全国消費者物価指数の先行指標となる。

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