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2024-01-19 16:57World eye

希少種のゴリラの赤ちゃん誕生　英ロンドン動物園

【ロンドンＡＦＰ＝時事】英ロンドン動物園で１７日午前、絶滅の危機に瀕（ひん）しているニシローランドゴリラの赤ちゃんが生まれた。１７分のスピード出産だったという。≪写真は、英ロンドン動物園で生まれたニシローランドゴリラの赤ちゃんと母親のムジュクー。同動物園提供≫
　ニシローランドゴリラは西アフリカと中部アフリカの熱帯雨林に生息し、絶滅の危険性が高いとされている。ロンドン動物協会によると、生息数は過去２５年間で６０％以上減少しており、森林伐採、密猟、病気が三大要因とされる。
　出産直後の午前９時３０分ごろに母ゴリラの「ムジュクー」が、生まれたばかりの子どもを抱いていて、その周りに新たな仲間を見ようと若い個体が駆け寄るのが確認された。
　巣穴に設置された監視カメラで妊娠中の母ゴリラの観察を続けてきた飼育担当者によると、カメラにも「生まれたばかりの赤ちゃんを優しく抱く」母ゴリラの姿が捉えられていた。
　父ゴリラ「キブリ」は、ニシローランドゴリラの国際的な保護繁殖プログラムの一環として、２０２２年１１月にスペインのテネリフェ島からロンドン動物園にやって来た。
　赤ちゃんの性別はまだ分からず、名前も決まっていない。
　ニシローランドゴリラは毛が茶色がかった灰色で、胸は赤褐色をしており、他のゴリラの亜種よりもやや小さい。顔つきは頭蓋骨が広く、眉毛の隆起が目立ち、耳は小さい。「シルバーバック」といわれる、立つと１８２センチにもなる雄のボスが率いる集団で生活する。
　世界自然保護基金では世界の個体数を約１０万頭と推定している。【翻訳編集ＡＦＰＢＢＮｅｗｓ】

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