2024-01-07 22:33

停止線灯は運用停止中=誤進入防止用、保守作業で―羽田衝突事故

 羽田空港(東京都大田区)で発生した日本航空と海上保安庁の航空機の衝突炎上事故で、滑走路への誤進入を防ぐため導入されている「ストップバーライト(停止線灯)」が事故当時、保守作業中で運用を停止していたことが7日、国土交通省への取材で分かった。同省は「メンテナンス中でなくても、事故当時は使用条件に当てはまらなかった」と説明している。 
 同省によると、停止線灯は滑走路と誘導路の境に設置されており、ランプの点灯状況で進入の可否を示すシステム。管制官が進入を許可するまでは赤色のランプが点灯し、許可されれば赤色が消えて、滑走路の中心線にある緑色のランプが点灯する。
 海保機が滑走路に進入した経路にも停止線灯が設置されていたが、事故当時はメンテナンスのため運用を停止していたという。
 ただ、このシステムは、濃霧などで視界が600メートル以下、または管制官が必要と判断した場合に使用される。同省の担当者は「事故当時は視界が5000メートル以上だったため、仮に運用していても点灯していなかった」と説明した。
 日航は7日、事故が発生したC滑走路上で日航機の撤去を終えた。C滑走路の運用は8日に再開された。
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集