エムポックス、国内初の死者=9月に感染判明、30代男性―厚労省
厚生労働省は13日、天然痘に似た症状の感染症「エムポックス」に感染していた埼玉県の30代男性が死亡したと発表した。国内で患者の死亡が確認されたのは初めてで、男性はエイズウイルス(HIV)に感染し免疫不全状態だった。
同省によると、男性は9月に感染が判明し、11月に亡くなった。海外渡航歴はなかったという。国立感染症研究所はエムポックスについて「多くは自然軽快するが、小児や妊婦、免疫不全者で重症となる場合がある」としている。
エムポックスは昨年5月以降、欧米などで感染が拡大。国内でも同7月に初めて患者が確認され、今月3日時点の感染者は227人に上る。以前は「サル痘」と呼ばれていたが、世界保健機関(WHO)の推奨を受け、厚労省が今年5月に名称を変更した。
[時事通信社]
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