2023-11-10 20:08スポーツ

初の戴冠は地元で=山田将、けが乗り越え―W杯スケート

男子1000メートルで滑走する山田将矢=10日、北海道・明治北海道十勝オーバル
男子1000メートルで滑走する山田将矢=10日、北海道・明治北海道十勝オーバル

 初のW杯金メダルは地元で手にした。帯広市出身の山田将は男子1000メートルで昨季世界選手権3冠のストルツ(米国)らを抑え、「やっと自分の力が出せた」。けがに苦しんだ27歳に安堵(あんど)の笑みが広がった。
 数年前に左足首を捻挫した。重傷ではなかったものの、治り切らないまま練習を続けたため、患部が曲がったまま固まってしまった。「足首の柔らかさが一番の持ち味だった」という山田将にとっては致命的。タイムが伸び悩む中で、懸命のリハビリを続けてきた。
 やっと光明が見えてきたのは今年の夏場。足首がぐらぐらする感覚はなくなってきた。「今シーズンの自分ならいけるんじゃないかという手応えがあった」。力みの少ない滑りが戻り、不安が薄れたことでレースへの集中力も高まった。
 8位に終わった弟の和哉も着実に成長している。「お互いに刺激し合って、2人で世界の表彰台に立てたらこれ以上のことはない」。シーズン序盤から、久しぶりに明るい展望が開けている。
[時事通信社]

最新動画

最新ニュース

写真特集