2023-11-05 22:58スポーツ

阪神、全員が伝説に=38年ぶり、夢の日本一到達―プロ野球・日本シリーズ

優勝インタビューで手を振る阪神の岡田監督=5日、京セラドーム
優勝インタビューで手を振る阪神の岡田監督=5日、京セラドーム

 待つというには長すぎる時間だった。前回の日本一を達成したメンバーたちは伝説としてあがめられるほどになった。夢の、また夢だった阪神の日本シリーズ制覇が、38年ぶりに現実のものとなった。胴上げされた岡田監督は目を赤くし、5度宙に舞った。
 先発のマウンドに立ったのは、開幕投手として今季の1勝目を挙げた青柳だった。「集大成ではないけど、やり切れたらいい」。不調で2軍調整も余儀なくされた右腕は、五回途中まで無失点で試合の主導権を渡さなかった。
 セ・リーグトップの得点力を誇った打線も、滑らかに機能した。四回は森下の安打などで1死一、二塁とすると、ノイジーが左翼席へ3ランを放ち先制。五回は1死後に9番の坂本から打線がつながり、上位打線へ。森下、大山、ノイジーの3連続適時打で、オリックスを突き放した。「チーム一丸となって戦えてよかった」と大山。その後は先発要員の伊藤将まで投入。最後の一人は岩崎が締めた。
 ようやく2度目の頂にたどり着いた。前回制覇チームのように、突出したスター選手はいない。それでも岡田監督は選手をたたえる。「ベンチも一緒にやっていた。(試合に)出てないから、やっていないわけではない。ベンチに入っている以上は戦闘要員やから」。全員で戦ったこの一年は、新たな伝説となる。 
[時事通信社]

力投する阪神先発の青柳=5日、京セラドーム
力投する阪神先発の青柳=5日、京セラドーム
38年ぶり2度目の日本一に輝き、胴上げされる阪神の岩崎=5日、京セラドーム
38年ぶり2度目の日本一に輝き、胴上げされる阪神の岩崎=5日、京セラドーム
5回、適時打を放つ阪神の森下=5日、京セラドーム
5回、適時打を放つ阪神の森下=5日、京セラドーム

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