夫婦別姓、折衷案決着に言及=石破首相、旧姓使用拡大念頭―参院予算委
参院予算委員会は21日、石破茂首相と関係閣僚が出席し、集中審議を行った。首相は選択的夫婦別姓制度導入を巡る議論について「(推進、慎重両派の)どちらも満足する解がないことは極めて現実としてあろう」と述べ、「折衷案」による決着が現実的との認識を示した。自民党内で出ている旧姓の通称使用拡大が念頭にある。
首相は「折衷案があり得るのかどうなのか。どちらも完全に満足はできないが、まだ許容範囲という解があるのかどうか。(双方が)主張を全く譲らないということでは答えは出ない」と強調した。立憲民主党の打越さく良氏への答弁。
打越氏は国会での法案採決の際に「党議拘束」をかけないよう要求。首相は「他党に指図を受けることではない」として明言を避けた。
首相が自民衆院議員に商品券を配った問題を巡り、立民の石川大我氏が配布は歴代首相の慣行だったのではないかとただしたのに対し、首相は「長く(政界に)いると『そういう話もあるね』ということは聞いているが、確認したわけでもない」として詳しい説明を回避した。
立民の杉尾秀哉氏は商品券の原資は官房機密費(内閣官房報償費)ではないかと追及。首相は「官房機密費なぞは使うものではない。ポケットマネーから出すものだ」と改めて否定したが、裏付けとなる銀行口座の出入金などの記録を開示するよう求められると「記録はない。銀行口座から引き出して使っていない」と述べるにとどめた。
自民の石田昌宏氏は看護や介護の分野の賃上げを求めた。首相は「処遇が改善されていないことは実感している。実態をよく把握し、自信と誇り、生きがいを持って働けるよう全力を尽くす」と応じた。
[時事通信社]
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