被害者、あざだらけで助け求める=通報者「まさか身近で」「怖かった」―東京
東京都国分寺市の強盗傷害事件で、被害に遭った60代女性は腕を縛られたまま、あざだらけの姿で現場から逃げ出し、路上にいた新聞配達員の男性に助けを求めた。110番した男性は緊迫した状況を振り返り、「怖かった」と語った。
9月30日午前5時ごろ、配達中だった見尾柊耶さん(24)の元に、粘着テープで口をふさがれ、腕を後ろで縛られた女性が駆け寄ってきた。身に着けていたシャツやステテコは穴が開いてぼろぼろで、腕や背中など露出した肌は赤く腫れてあざだらけだった。髪や脚には粘着テープが乱雑にくっついていた。
見尾さんがうなる女性の口元から粘着テープを剥がすと、「強盗に入られた。110番を」と頼まれた。すぐに通報し、携帯電話を女性に渡すと、女性は自ら詳しい状況を説明。程なくして警察官が駆け付けた。
「通報している間、逃走中の犯人が追ってくるのではないかと怖かった」。見尾さんは当時をこう振り返り、「強盗が相次いでいることは知っていたが、身近で起きるとは思わなかった」と漏らした。
[時事通信社]
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