防災の主役は国民=福和伸夫・名古屋大名誉教授(地震工学)【24衆院選】
福和伸夫・名古屋大名誉教授(地震工学)の話 主要政党が防災・減災対策の強化を公約の柱として重視していることは評価したい。国を挙げて事前防災に取り組むためには、今の国の防災部門では人も予算も足りていない。体制強化は必要で、「防災庁」設置は一つの手だ。地方にも拠点を置き、地域単位で産官学の連携強化を促進する組織になることを期待する。
能登半島地震の反省から避難所の環境改善を訴える党が多い印象だ。この点は大賛成だが、南海トラフ地震や首都直下地震といった大規模災害が発生した場合、避難所が絶対的に不足する。避難所に来る人を減らす政策が併せて必須だ。
そのためには、土地利用の見直しや住宅の耐震化など事前防災が重要になるが、災害後の対応策ばかりが目立つ。耳障りのいい「やってあげるよ」公約だけの票取り合戦は本質ではない。防災は国民が主役だ。国の対応の限界を示し、国民の努力を促す政策がなければ、来たる大災害を乗り越えられない。
[時事通信社]
最新ニュース
-
名古屋市長に広沢氏初当選=与野党推薦候補ら破る
-
鹿児島市長に下鶴氏再選=共産系新人破る
-
日本、打線が沈黙=21歳左腕を攻略できず―野球プレミア12
-
野球プレミア12・ひとこと
-
来年3月にオランダ強化試合=侍ジャパン
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕