防災の主役は国民=福和伸夫・名古屋大名誉教授(地震工学)【24衆院選】
福和伸夫・名古屋大名誉教授(地震工学)の話 主要政党が防災・減災対策の強化を公約の柱として重視していることは評価したい。国を挙げて事前防災に取り組むためには、今の国の防災部門では人も予算も足りていない。体制強化は必要で、「防災庁」設置は一つの手だ。地方にも拠点を置き、地域単位で産官学の連携強化を促進する組織になることを期待する。
能登半島地震の反省から避難所の環境改善を訴える党が多い印象だ。この点は大賛成だが、南海トラフ地震や首都直下地震といった大規模災害が発生した場合、避難所が絶対的に不足する。避難所に来る人を減らす政策が併せて必須だ。
そのためには、土地利用の見直しや住宅の耐震化など事前防災が重要になるが、災害後の対応策ばかりが目立つ。耳障りのいい「やってあげるよ」公約だけの票取り合戦は本質ではない。防災は国民が主役だ。国の対応の限界を示し、国民の努力を促す政策がなければ、来たる大災害を乗り越えられない。
[時事通信社]
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