トランプ氏、「内なる敵」への軍事力行使を示唆
【ワシントンAFP=時事】米大統領選の共和党候補、ドナルド・トランプ前大統領は13日、米国市民が「内なる敵」として11月の投票を妨害するようなことがあれば、軍による武力行使を支持する考えを示し、「極左」に不吉な警告を行った。≪写真はドナルド・トランプ前米大統領≫
ジョー・バイデン大統領は先週、大統領選の投票は自由かつ公正に行われると考えているが、「平和裏に実施されるかは分からない」と発言した。
トランプ氏は、保守系テレビ局FOXニュースの番組で、投票日当日に混乱が起きると思うかとの質問に対し、「より大きな問題は、外からやって来て米国を破壊する人々ではなく、国内に潜む敵だ」と指摘。これまで、米国に押し寄せている移民を糾弾してきたが、敵は国内にいるとの見方を示した。
さらに、「米国民には非常に悪い人間もいるし、病んでいる人間もいる。極左の異常者もいる。そういった連中にはさっさと対処するべきだと思う。必要なら州兵、いざとなれば軍によって」と主張。米国民の方が「中国やロシアなどよりも危険だ」とも述べた。
民主党候補、カマラ・ハリス副大統領のイアン・サムズ報道官はX(旧ツイッター)で、「この10年で皆、トランプ氏にまひしているかもしれないが、衝撃的だ」とし、「トランプ氏は、同胞である米国民の方が他国の敵対勢力より危険な『敵』だとの考えを示し、軍事力を行使すると主張している」と批判。
「最高裁が大統領に対する(在任中の公務としての行動について)免責を認め、トランプ氏自身も『就任初日には独裁者になる』と明言し、憲法『停止』を容認する姿勢を示していることを考えると、恐ろしい話だ」とコメントした。【翻訳編集AFPBBNews】
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