「本当に夢のよう」=日本被団協が会見―ノーベル平和賞
ノーベル平和賞の受賞が決まった日本被団協の箕牧智之代表委員は広島市役所で記者会見し、「いま、本当にもう夢のよう」と喜びを語った。
発表の瞬間、スマートフォンでインターネット中継を聞いていた箕牧さんは自分の頬をつまみ、信じられない様子。「いま『ニホンヒダンキョウ』って言ったよね」と記者に確認し、実感が湧いてきたのか涙ぐみながら質問に答えた。
箕牧さんは「賞をいただくことで発言力が一段と上がるのではないか」と指摘。「地球上から核兵器が無くなるまで私たち被爆者は訴えていかないといけない」と今後の活動への意気込みを話した。
長年、被爆者として活動をけん引し、2021年に亡くなった元代表委員の坪井直さんに対し、「受賞することになりましたよ」と伝えたいと述べた。一方で、日本政府に「核兵器禁止条約の署名批准を前向きに考えてもらわないといけない」と注文を付けた。
会見には国内外で核兵器廃絶などを訴える「高校生平和大使」3人も同席。福山暁の星女子高(広島県福山市)2年の佃和佳奈さん(16)は「発表を聞いた瞬間鳥肌が立った」と振り返った。AICJ高(広島市安佐南区)2年の沖本晃朔さん(16)は「若い世代ができることを自分に問いかけて、今後も活動していきたい」と語った。
[時事通信社]
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