2024-10-11 17:33World eye

米大統領選、驚異的な的中率 「欧州最古」のカクテルバー

【パリAFP=時事】1911年創業の欧州最古をうたうカクテルバー、「ハリーズ・バー」で行われる米大統領選の非公式投票は毎回、驚異的な的中率を誇る。≪写真は米大統領選の非公式投票が行われている仏パリの「ハリーズ・バー」の店内≫
 その伝統が100周年を迎える今年も11月5日の米大統領選を前に、多くの米国人がフランス・パリのオペラ地区にあるこのバーに集っている。米国民であれば誰でも本番までの期間、店内に設置された投票箱に象徴的な票を投じることができる。
 1924年にこの伝統が始まって以来、実際の米大統領選の結果と異なったのは、3回のみ。1976年のジミー・カーター、2004年のジョージ・W・ブッシュ(再選)、2016年のドナルド・トランプ前大統領の勝利だけだ。
 今年の大統領選に合わせ、バーには共和党、民主党の両候補にちなんだカクテルが用意されている。トランプ氏にちなんだカクテル「トランペット」(16年大統領選以来の定番メニュー)と、カマラ・ハリス副大統領にちなんだ「カマラ・ハリーズ・バー」だ。
 バーのマネージャー、フランツアーサー・マッケルホーン氏によると、1920年代には在外投票制度がなく、国外在住の米国人は大統領選に投票できなかった。そこで同氏の曽祖父ハリー・マッケルホーン氏が、象徴的に投票する機会を設け、「本物の選挙に参加できない不満を解消するためにパーティーを開こう」と考えたのがきっかけだったという。
 国外在住の米国人は民主党候補を支持する傾向があるが、バーには観光客も訪れるため、この傾向が逆転することもあるという。
 ハリーズ・バーの投票数は大統領選まで水曜ごとに集計され、発表される。最終結果は、本物の大統領選の投票終了直後、次期大統領が正式発表される前に明らかにされる。【翻訳編集AFPBBNews】

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