「ハマス残党」壊滅目指す=イスラエル、ガザ各地で攻撃強化
【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエルのネタニヤフ首相は1日、「ハマスのテロリスト部隊を排除する最終段階に進んでいる」と述べた。その上で、今後は「残党への攻撃」が中心になるとの認識を示した。イスラエル軍はガザ各地で攻撃を強化しており、市民の犠牲拡大が懸念される。
ロイター通信などによると、イスラエル軍は1日、南部ハンユニス東部の住民に対し、「安全のため即座に人道地域に避難するよう求める」と退避勧告を出した。ハマスと連携するイスラム聖戦はこれに先立ち、ハンユニスからイスラエル領内へ数十発のロケット弾を撃ち込んでいた。イスラム聖戦は、攻撃は「パレスチナ住民に対する(イスラエルの)犯罪」への報復だと主張した。
イスラエル軍は2日、ハンユニスに空爆を加えたと発表した。ロケット弾が発射された地域を対象に、武器庫などを標的にしたと説明した。
ハンユニスの住民の一人はAFP通信に対し「人々は退避勧告を受け、恐怖と著しい不安感にさいなまれている」と指摘。多くの住民の避難が続いていると語った。
ガザ各地で攻勢を強める軍は6月27日以降、北部シュジャイヤで戦車による砲撃などを継続。急襲作戦で約20人の戦闘員を殺害したとしている。AFPによれば、ヘリコプターによる民家攻撃も行われた。ハマスの軍事部門「カッサム旅団」もシュジャイヤや最南部ラファで戦闘が続いていると明らかにした。
[時事通信社]
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