田中角栄元首相の旧邸宅
火災が発生した田中角栄元首相の旧邸宅の実況見分に入る消防隊員ら=2024年1月9日、東京都文京区【時事通信社】 東京都文京区目白台にある田中角栄元首相の旧邸宅が全焼した火災で、木造2階建ての1階に置かれていた仏壇付近が激しく燃えていることが9日、警視庁大塚署への取材で分かった。 同署と東京消防庁は同日、現場の実況見分を終了。線香を上げた仏壇付近が火元の可能性があるとみて調べている。 同署によると、長女の真紀子元外相は「お昼ごろ、マッチでろうそくに火を付け、線香2本をたいて別邸に戻った。ろうそくは消した」と説明。その後、旧邸宅の方からガラスが割れるような音がしたといい、「のぞいたら煙が見えた」と話しているという。 同署によると、真紀子氏は火災当時、夫の直紀元防衛相と共に敷地内にいたが、避難して無事だった。旧邸宅は現在、空き家になっており、2人は敷地内の平屋住宅に住んでいるという。