【女子空手】清水希容 (26/45)
アジア大会・空手女子形表彰式で金メダルを手に笑顔の清水希容。2連覇を果たした=2018年8月25日、ジャカルタ 【時事通信社】 決勝を5−0の完勝で終えた女子形の清水は「どういう試合運びができるかを考えながら試合をしていた。優勝できてよかった」。空手の日本勢で最初のメダルを奪い、厳しかった顔つきを緩めた。世界女王はアジア大会を2連覇。競技が新採用される東京五輪を控え、揺るがぬ強さを示した。 最も警戒したのは準決勝。昨年10月の国際大会で完敗を喫した劉慕裳(香港)との対戦には、これまでの大会では決勝で使ってきた形を出すことを決めた。得意なはずの動きが、出だしからやや硬く、後半にも乱れた。「自分に集中しようという思いが強くて、攻める気持ちが足りなかった」。不安を残す内容だったが、5人の審判のうち、3人が清水を支持。ライバルを何とか退けた。 落ち着きを取り戻した決勝では姿勢を低く保って技を繰り出す難易度の高い演武に挑戦した。「決勝をどの形でも勝てるレベルにしようという思いでいる。チャレンジができて、自信になった」。金メダルを手に、さらなる高みを見据えた。