縄で縛られたミイラ
南米ペルーの首都リマの東24キロにあるカハマルキリャで、縄で縛られている珍しいミイラが発掘された。800年から1200年前のものとみられている。 ミイラは男性で、両手で顔を覆うような姿勢。死亡時は18〜22歳だったと推定される。深さ1.4メートルの場所にある長さ約3メートルの墓室から見つかった。 発掘調査の責任者で考古学者のピーター・バンダーレン氏は今回の発見について「独特だ」と指摘した。 国立サンマルコス大学の研究者によると、ミイラの横にはアンデス山脈に生息するモルモットと犬とみられる動物の骨があった。墓室からはトウモロコシなど野菜の痕跡も見つかった。 バンダーレン氏は、カハマルキリャは都市の中心部で、1万から2万人が住んでいたと考えられると語った。紀元前200年ごろに築かれ、紀元1500年ごろまで人が住んでいたという。写真は、発掘されたミイラ(ペルー・カハマルキリャ)(2021年11月30日) 【AFP時事】