岸田首相、ウクライナ電撃訪問(2023年3月)
装備支援で40億円 岸田首相キーウ初訪問、「連帯」表明―広島サミット、大統領招待 岸田文雄首相は21日午後(日本時間同日夜)、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を初めて訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。首相はロシアの侵攻を受けるウクライナに対し「揺るぎない連帯」を表明。殺傷能力のない装備支援として3000万ドル(約40億円)を新たに拠出すると伝えた。5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)にゼレンスキー氏を招待し、オンラインで参加することになった。 首相は、エネルギー分野などで4.7億ドル(約600億円)の追加支援も表明。両首脳は、2国間関係を「特別なグローバルパートナーシップ」に格上げすることで一致した。ゼレンスキー氏は、55億ドル(約7200億円)の財政支援を含む日本のサポートと対ロ制裁に謝意を示し、「日本は非常に重要なパートナー」との認識を示した。 この後の共同記者会見で、首相は「何としても広島サミットまでに直接話し、揺るぎない連帯を伝えたいと強く願っていた」と強調。「広島サミットでは法の支配に基づく国際秩序を守り抜く決意を示したい」と語った。 写真はキーウでゼレンスキー大統領(右)の出迎えを受ける岸田文雄首相[内閣広報室提供](2023年03月21日) 【時事通信社】