編入問題で国際的な摩擦の基となっているクリミア半島で3月22日、停泊中のウクライナ海軍の全主要艦艇が事実上、ロシア側の手に落ちた。空軍を含め、ウクライナ軍の武装解除と撤退は最終段階に入っている。セバストポリ港では、新たに潜水艦「ザポリジャ」と指揮艦「スラブチチ」が接収され、黒海艦隊に編入される見込み。セバストポリ港には大型揚陸艦が1隻残っているが、ロシア側が退役艦を自沈させて外洋への脱出経路をふさいだため、接収は時間の問題だ。これでウクライナ海軍は、本土南部のオデッサ港に旗艦「ヘチマン・サハイダチヌイ」を残すのみとなり、海軍兵力は消滅したも同然の状態だ。 写真はウクライナ海軍の小型対潜艦「テルノーピリ」に乗り込むロシア軍兵士と将校(クリミア・セバストポリ)(2014年03月21日) 【AFP=時事】

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