住民が消えた村~戦後のナゴルノカラバフ~
昨年9月~11月にかけて再燃した係争地ナゴルノカラバフをめぐる紛争でアルメニアを圧倒したアゼルバイジャンが支配権拡大に向け、係争地周辺部で大規模インフラ開発を進めている。アルメニア系勢力の占領で1990年代前半以降、廃墟となった地域に少しずつ住民を帰還させ、ゆくゆくは現在ロシアの停戦監視部隊が駐留する係争地の中心部でも支配権を回復させたいようだ。 ただ、現地で暮らすアルメニア住民との融和は容易でない。アリエフ大統領は「共存は可能だ」と訴えるが、長年の紛争による住民レベルでの確執は深く、かつて郷土を追われたアゼルバイジャン人の間にも帰還へのためらいがある。紛争の終息はなお遠い。「勝者」アゼルバイジャンの当局者ら同行の下、外国人記者団の一員として2月下旬に現地を訪れた。【時事通信映像センター】 映像素材の購入については時事通信フォトへお問い合わせください https://www.jijiphoto.jp
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