新たに3人が金銭詐取 被害20億円に拡大、社長陳謝―全契約者調査へ・第一生命
第一生命保険は22日、元営業社員による金銭の不正取得問題で、これまで明らかになっている山口県と和歌山県の元社員以外に、福岡県と神奈川県、本社の別の3人の社員(いずれも懲戒解雇)が不正を行っていたと発表した。被害額はこれまでに判明している分を含め合計で約20億8000万円に上った。同社は来年度、全契約者を対象にした調査を始める。
稲垣精二社長は同日記者会見し、「保険契約の信頼を揺るがし、深くおわび申し上げる。責任を痛感している」と陳謝。管理監督の不備に加え、企業体質にも問題があったとして、今年度中に再発防止体制を整備するとともに、社内処分を公表する。
同社によると、福岡総合支社の30代女性社員が契約者3人から約865万円、横浜総合支社の60代女性社員が4人から約503万円をそれぞれ詐取。本社事務部門でも契約サービス部の50代女性社員が14年から5件、約5230万円を不正に取得したことが新たに判明した。公表済みの和歌山支社の50代女性社員による不正は24人、約5992万円に拡大した。
同社は再発防止のため社長を本部長とする「経営品質刷新プロジェクト」を発足させた。金銭授受の禁止をルール化するほか、営業活動のモニタリングも強化する。今後も調査を続け、約800万人の全契約者に対象を広げる方針だ。
稲垣社長は「営業員を大切にする風土が、逆に顧客に迷惑をかけた。不誠実な行動に対しては、上司であれ違うものは違うと言える組織風土が必要」と強調した。
同社は10月、山口県で営業を担当していた80代の元社員が計19億円超を詐取したと発表。その後、和歌山県の別の社員による不正も判明。金融庁は保険業法に基づき報告を命じた。(2020/12/22-20:14)
Dai-ichi Life Reports Fraud by More Employees
Three more employees at Dai-ichi Life Insurance Co. have been found to have committed the fraudulent acquisition of clients' money, the Japanese company said Tuesday.
The announcement brought the number of Dai-ichi Life employees found to have fraudulently acquired clients' money to five. Damages reached about 2.08 billion yen. All of them have been dismissed.
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