「デジタル庁」９月１日発足　全閣僚で推進会議―政府方針

　政府は２１日、デジタル・ガバメント閣僚会議（議長・菅義偉首相）を首相官邸で開き、「デジタル庁」を来年９月１日に５００人規模で発足させる計画を盛り込んだ「改革の基本方針」を決めた。同庁は首相がトップで、担当閣僚として「デジタル相」を置く。首相と全閣僚で構成する「デジタル社会推進会議」を新設し、政権が一丸となって官民の電子化を推進する体制を整える。
　政府は基本方針を週内にも閣議決定し、来年１月召集の通常国会に関連法案を提出する。首相は、同庁を「官民のデジタル化の司令塔となる組織だ」と表明。各閣僚に対し「改革意欲にあふれる優秀な人材を（各府省から）送り出していただくことをはじめ全面的なご協力をお願いする」と要請した。
　同庁には事務方トップとして特別職の「デジタル監」、次官級の「デジタル審議官」に加え、最高技術責任者（ＣＴＯ）、最高データ責任者（ＣＤＯ）を配置。民間からも幹部を起用する。各府省への勧告権など「強力な総合調整機能」を持ち、国や地方自治体の情報システムを統括。自治体システムの統一・標準化やマイナンバー制度の企画立案などを担う。
　推進会議は首相が議長を務め、デジタル社会形成に向けた施策推進や関係機関の調整を行う。
　また政府は、デジタル庁発足に先立ち、民間からデジタル関連の専門技能を持つ人材３０人程度を公募すると発表した。来年１月４日から募集を始め、４月に非常勤職員として採用する。年収は「７００万～千数百万円程度」を想定し、リモートワークが可能。採用条件は日本国籍を有することで、年齢の上限は設けない。（2020/12/21-20:34）

The Japanese government Monday decided to launch a 500-strong digital agency Sept. 1, 2021, to lead digitalization both in the public and private sectors.
   The launch plan was included in the government's basic reform guidelines decided at a ministerial meeting on digital government, chaired by Prime Minister Yoshihide Suga.
   The new agency will be headed by the prime minister, with support from the new post of digital minister.
   It is slated to establish a digital society promotion panel comprising all cabinet ministers including the prime minister.
   The government plans to adopt the reform guidelines as early as this week, aiming to submit relevant legislation to the ordinary session of the Diet, Japan's parliament, to be convened in January.