2020.12.04 07:12Business

国産ワクチン、22年以降 各社開発も、海外に遅れ―新型コロナ

 米製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンが英国で承認され、来週にも接種が始まる。日本政府は同社などから供給を受ける一方、国内での開発を支援しており、製薬各社がしのぎを削る。しかし、有効性や安全性を検証する臨床試験(治験)にこぎ着けたのは1社のみ。実用化は遅れ、2022年以降になる可能性がある。
 国産ワクチンで先行するのは、大阪大発の創薬ベンチャー、だ。ウイルスのDNAの一部を複製したワクチンの治験を6月に開始し、11月に第2段階に進んだ。当初は来年春の承認を目指していたが、数万人規模の治験を検討する必要があり、時期は見通せない。
 は、抗原たんぱく質を遺伝子組み換え技術で作ったワクチンを開発。年内の治験開始を目指しており、来年には国内外で大規模治験を実施する予定だ。生産設備への投資も進め、年間3000万本を供給できる体制をつくる。
 明治ホールディングス傘下のKMバイオロジクス(熊本市)との2社は来年3月に、医薬品開発支援のアイロムグループ子会社のIDファーマ(東京)は3~5月に治験に入る予定だ。
 海外では「安全保障の観点から平時でもワクチン技術の蓄積が進んでいた」(製薬大手)ことから、開発が国内勢に大きく先行している。ただ、継続的な接種には国産ワクチンが欠かせない。「技術を蓄積しておけば、次のコロナのときにすぐにワクチンを作れる」(KMバイオ)面もあり、国内開発に期待が寄せられている。(2020/12/04-07:12)

2020.12.04 07:12Business

Japanese Coronavirus Vaccines May Not Be Available until 2022


Coronavirus vaccines developed in Japan are unlikely to become available for practical use until at least 2022, according to industry officials.
   Only one company in Japan is conducting a trial of a vaccine.

最新ニュース

写真特集

最新動画