2020.11.04 13:11World eye
カリスマ性の民主党ハリス氏、米国初の女性副大統領に?
【ワシントンAFP=時事】米副大統領候補のカマラ・ハリス上院議員(56)は、民主党員にとっての二つの夢をかなえる直前にある。米史上初の女性副大統領になることと、ドナルド・トランプ大統領の荒れ狂った支配を終わらせることだ。(写真は米民主党の副大統領候補、カマラ・ハリス上院議員。首都ワシントンにて)
カリフォルニア州で黒人としても女性としても初の州司法長官を務め、南アジア系のルーツを持つ女性として初の米上院議員となったハリス氏は、11月3日の選挙に再び先駆者として現れようとしている。
副大統領の地位を勝ち取ることは、これまでで破ってきた中でも最大の壁であるとともに、究極の目標(である大統領)への足掛かりとなる。
現在77歳の米大統領選の民主党候補ジョー・バイデン氏は、大統領に選ばれても1期のみしか務めないものと予想されている。すると4年後の2024年米大統領選では、ハリス氏が民主党の指名争いを勝ち抜く可能性も出てくる。そうなれば、ハリス氏に、さらに大きな歴史をつくること、すなわち米国初の女性大統領になるチャンスをもたらすだろう。
ハリス氏はツイッターに「母は私を、前例から解放されて何ができるかを見るように育てた」と投稿した。
ハリス氏は8月にバイデン氏の副大統領候補として指名されて以降、トランプ氏の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する支離滅裂な対応を激しく非難するだけでなく、人種差別主義や景気、トランプ氏の移民取り締まりを批判している。
■アメリカンドリームを体現した人生
ハリス氏の父親はジャマイカ、母親はインドから米国に来た移民だ。両親とハリス氏自身の人生は、ある意味でアメリカンドリームの体現だった。
ハリス氏は1964年10月20日、カリフォルニア州オークランドで生まれた。オークランドは当時、市民権運動と反戦活動の中心地だった。
黒人が通う大学として伝統のある首都ワシントンのハワード大学の学位を取得。卒業後は検察官となり、サンフランシスコ地方検事を2期務めた後、2010年にカリフォルニア州司法長官に任命された。
ハリス氏が自身を表現した「進歩的検察官」という言葉は、ハリス氏が不当な有罪判決を支持して争ったり、警察による銃撃には司法長官の徹底調査を義務付ける法案といったカリフォルニア州の特定の改革に反対したりしたとして、批評家らに付け込まれることとなった。
それでもハリス氏の働きは、2016年の上院議員選で史上2人目の黒人女性上院議員という快挙を成し遂げるのに重要な礎となった。
■民主党討論会ではバイデン氏と激突
州司法長官時代は、バイデン氏の息子で、デラウェア州で同じ役職にあった故ボー・バイデン氏と職務上、良好な関係を築いたが、ボー・バイデン氏は2015年にがんで死去した。
ハリス氏の副大統領候補指名後、初めて同氏と一緒に姿を現したバイデン氏は「私はボーがどれほどカマラと彼女の働きぶりを尊敬していたかを知っており、正直に言って、私がこの決断をするにあたって、とても大きな意味があった」と語った。
有力な選挙運動家としてカリスマ性を醸し出しているハリス氏だが、メガワット級の笑顔は、容赦ない尋問と鋭い切り返しを行う検察官の顔へと素早くすり替わる。
2017年にロシア疑惑をめぐり連邦議会議事堂で行われた公聴会で、当時のジェフ・セッションズ司法長官に鋭い質問を行うハリス氏のビデオは拡散した。
ハリス氏は民主党の大統領候補指名争いに名乗りを上げ、民主党候補の第1回討論会では、バイデン氏が1970年代に人種別学校の統合を目指したバス通学プログラムに反対したことを取り上げてバイデン氏を攻撃した。
その際にハリス氏は、カリフォルニアのある少女も、自分の学校が統合プログラムの対象なため、毎日バスで白人が多数を占める学校に通っていたと語った。そして、こう続けた。「その少女は私です」
ハリス氏との激突にもかかわらずバイデン氏は候補者討論会で同氏を指名、ハリス氏の活気あふれたエネルギーを、注意深く演出されたバイデン氏の選挙運動に持ち込んだ。
副大統領候補討論会では、ハリス氏は発言を遮ろうとしたマイク・ペンス副大統領に手を上げて合図した。
「副大統領、私が発言中です。私が話しています」とペンス氏をにらみつけて黙らせた。
討論会の数時間後には、ハリス氏の言葉が書かれたTシャツがオンライン上で発売された。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2020/11/04-13:11)
カリフォルニア州で黒人としても女性としても初の州司法長官を務め、南アジア系のルーツを持つ女性として初の米上院議員となったハリス氏は、11月3日の選挙に再び先駆者として現れようとしている。
副大統領の地位を勝ち取ることは、これまでで破ってきた中でも最大の壁であるとともに、究極の目標(である大統領)への足掛かりとなる。
現在77歳の米大統領選の民主党候補ジョー・バイデン氏は、大統領に選ばれても1期のみしか務めないものと予想されている。すると4年後の2024年米大統領選では、ハリス氏が民主党の指名争いを勝ち抜く可能性も出てくる。そうなれば、ハリス氏に、さらに大きな歴史をつくること、すなわち米国初の女性大統領になるチャンスをもたらすだろう。
ハリス氏はツイッターに「母は私を、前例から解放されて何ができるかを見るように育てた」と投稿した。
ハリス氏は8月にバイデン氏の副大統領候補として指名されて以降、トランプ氏の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する支離滅裂な対応を激しく非難するだけでなく、人種差別主義や景気、トランプ氏の移民取り締まりを批判している。
■アメリカンドリームを体現した人生
ハリス氏の父親はジャマイカ、母親はインドから米国に来た移民だ。両親とハリス氏自身の人生は、ある意味でアメリカンドリームの体現だった。
ハリス氏は1964年10月20日、カリフォルニア州オークランドで生まれた。オークランドは当時、市民権運動と反戦活動の中心地だった。
黒人が通う大学として伝統のある首都ワシントンのハワード大学の学位を取得。卒業後は検察官となり、サンフランシスコ地方検事を2期務めた後、2010年にカリフォルニア州司法長官に任命された。
ハリス氏が自身を表現した「進歩的検察官」という言葉は、ハリス氏が不当な有罪判決を支持して争ったり、警察による銃撃には司法長官の徹底調査を義務付ける法案といったカリフォルニア州の特定の改革に反対したりしたとして、批評家らに付け込まれることとなった。
それでもハリス氏の働きは、2016年の上院議員選で史上2人目の黒人女性上院議員という快挙を成し遂げるのに重要な礎となった。
■民主党討論会ではバイデン氏と激突
州司法長官時代は、バイデン氏の息子で、デラウェア州で同じ役職にあった故ボー・バイデン氏と職務上、良好な関係を築いたが、ボー・バイデン氏は2015年にがんで死去した。
ハリス氏の副大統領候補指名後、初めて同氏と一緒に姿を現したバイデン氏は「私はボーがどれほどカマラと彼女の働きぶりを尊敬していたかを知っており、正直に言って、私がこの決断をするにあたって、とても大きな意味があった」と語った。
有力な選挙運動家としてカリスマ性を醸し出しているハリス氏だが、メガワット級の笑顔は、容赦ない尋問と鋭い切り返しを行う検察官の顔へと素早くすり替わる。
2017年にロシア疑惑をめぐり連邦議会議事堂で行われた公聴会で、当時のジェフ・セッションズ司法長官に鋭い質問を行うハリス氏のビデオは拡散した。
ハリス氏は民主党の大統領候補指名争いに名乗りを上げ、民主党候補の第1回討論会では、バイデン氏が1970年代に人種別学校の統合を目指したバス通学プログラムに反対したことを取り上げてバイデン氏を攻撃した。
その際にハリス氏は、カリフォルニアのある少女も、自分の学校が統合プログラムの対象なため、毎日バスで白人が多数を占める学校に通っていたと語った。そして、こう続けた。「その少女は私です」
ハリス氏との激突にもかかわらずバイデン氏は候補者討論会で同氏を指名、ハリス氏の活気あふれたエネルギーを、注意深く演出されたバイデン氏の選挙運動に持ち込んだ。
副大統領候補討論会では、ハリス氏は発言を遮ろうとしたマイク・ペンス副大統領に手を上げて合図した。
「副大統領、私が発言中です。私が話しています」とペンス氏をにらみつけて黙らせた。
討論会の数時間後には、ハリス氏の言葉が書かれたTシャツがオンライン上で発売された。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2020/11/04-13:11)
2020.11.04 13:11World eye
Kamala Harris-- On the cusp of US election history
Kamala Harris is on the verge of what would be a double-dream for US Democrats: becoming the nation's first woman vice president and ending Donald Trump's turbulent rule.
Harris comes into the November 3 election already a repeat trailblazer as California's first Black attorney general and the first woman of South Asian heritage elected to the US Senate.
But winning the vice presidency, a heartbeat away from leading the United States, would be the most significant barrier she has broken yet and a stepping stone to the ultimate prize.
With the 77-year-Biden expected to serve only a single term if elected, Harris would be favored to win the Democratic presidential nomination four years from now.
That could give her a shot at more history-making -- as the first female president of the United States.
My mother raised me to see what could be, unburdened by what has been, Harris, 56, wrote on Twitter.
Since being tapped as Biden's running mate in August, she has slammed President Donald Trump on his chaotic handling of the Covid-19 pandemic, but also racism, the economy and the president's crackdown on immigration.
Harris was born to immigrants to the United States -- her father from Jamaica, her mother from India -- and their lives and her own have in some ways embodied the American dream.
She was born on October 20, 1964 in Oakland, California, then a hub for civil rights and anti-war activism.
Her diploma from historically Black Howard University in Washington was the start of a steady rise that took her from prosecutor, to two elected terms as San Francisco's district attorney and then California's attorney general in 2010.
However, Harris's self-description as a progressive prosecutor has been seized upon by critics who say she fought to uphold wrongful convictions and opposed certain reforms in California, like a bill requiring that the attorney general probe shootings involving police.
Time after time, when progressives urged her to embrace criminal justice reforms as a district attorney and then the state's attorney general, Ms. Harris opposed them or stayed silent, law professor Lara Bazelon wrote in The New York Times last year.
Yet Harris's work was key to forging a platform and profile from which she launched a successful Senate campaign in 2016, becoming just the second Black female senator ever.
Her stint as attorney general also helped her forge a connection with Biden's son Beau, who held the same position in the state of Delaware, and died of cancer at the age of 46 in 2015.
I know how much Beau respected Kamala and her work, and that mattered a lot to me, to be honest with you, as I made this decision, Biden said during his first appearance with Harris as running mates.
A veteran campaigner, Harris oozes charisma but can quickly pivot from her megawatt smile to her prosecutorial persona of relentless interrogation and cutting retorts.
Clips went viral of her sharp questioning in 2017 of then-attorney general Jeff Sessions during a Capitol Hill hearing on Russia.
I'm not able to be rushed this fast! It makes me nervous, an exasperated Sessions replied at one point.
Harris also clashed with Biden during the first Democratic debate, chiding the former senator over his opposition to 1970s busing programs that forced integration of segregated schools.
There was a little girl in California who was part of the second class to integrate her public school, and she was bused to school every day, she said. And that little girl was me.
That clash didn't stop him from picking Harris, who has brought that feisty energy to Biden's carefully stage-managed campaign.
During her only debate against Vice President Mike Pence, Harris raised her hand as he tried to interrupt her.
Mr. Vice President, I'm speaking. I'm speaking, she said with a glare, silencing Pence.
Within hours of the debate, T-shirts bearing her words were being offered for sale online.
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