ファミレス内に空揚げ店 外食、2業態同居が拡大
外食業界で、もともとある店舗の中にグループの別業態の店を同居させる動きが広がっている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で収益が悪化しているため、設備投資費用を抑えつつ、店舗の魅力を高めて巻き返しを狙う。すかいらーくホールディングス(HD)はファミリーレストラン内に鶏の空揚げ専門店を併設。利用客は店内で2種類の店のメニューを一度に楽しめる利点がある。
調査会社の富士経済によると、2020年の外食の市場規模は前年比16.5%減の28兆5965億円と落ち込む見通しだ。
すかいらーくHDは主力のファミレス「ガスト」の店内に空揚げ専門店「から好し」を入れる取り組みを今月、本格化させた。「店内でガストのメニューに加え、本格的な空揚げも楽しめると好評」(広報)だ。巣ごもり需要で、から好しの持ち帰りの売れ行きも好調。同社は全国のガスト店舗網を生かし、現在約100店の併設店を21年3月までに1100店超に増やす。
居酒屋は宴会の需要が激減し、大きな打撃を受けている。居酒屋「塚田農場」などを運営するエー・ピーホールディングスは宴会席を改装。和食・洋食・中国料理をそろえ、宅配・持ち帰りに特化した新業態「キッチンクラウド」の併設を今月から本格的に始めた。来店客には店で居酒屋メニューを楽しんでもらい、宅配や持ち帰りでさまざまな料理を家で味わってもらいたい考え。米山久社長は「地域密着で固定客を獲得したい」と意気込む。
時間帯によって異なる業態で営業する取り組みも進む。コロワイドは今月から居酒屋「土間土間」の東京都と神奈川県の計2店舗で、昼食帯はハンバーグとトンカツの「キッチンドマーニ」として開店。深夜帯の売り上げ減を補いたい考えだ。(2020/10/27-07:05)
Japanese Eateries Offering 2 Brands in 1 Store amid Epidemic
As the novel coronavirus epidemic takes a heavy toll on the dining-out industry, some Japanese restaurant chain operators have shifted to a new business model: offering two different restaurant brands in one store.
They hope the "two-in-one" approach, which enables customers to enjoy dishes of two different restaurants at once, will help them recover lost ground by making their stores more appealing to customers while keeping business investment costs low.
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