銀行貸出、過去最高伸び 20年度上半期、4.2%増―全銀協
全国銀行協会が9日発表した預金・貸出金速報によると、全国の銀行113行の9月末の貸出金残高は534兆2068億円となった。3月末に比べて金額で21兆4341億円増え、伸び率は4.2%。1999年10月の統計開始以来、半期ベースで過去最高の伸びだった。新型コロナウイルス感染拡大を受けた政府の資金繰り支援を背景に、企業向け融資が積み上がった。
半期ベースでの貸出金残高の伸び率は、リーマン・ショック当時の08年度下半期(10~3月)に4.0%増を記録したが、20年度上半期(4~9月)はこれを上回った。政府による緊急事態宣言下の4、5月は大企業を含め資金繰り不安が高まり、銀行融資が大幅に伸びた。
一方、前年同月比で見た9月末残高は6.1%増と、2カ月続けて伸び率が縮小。前月比では0.1%減と3カ月連続で減り、経済活動再開に伴い大企業では銀行借り入れへの依存度が低下している。中小企業を主な融資先とする地方銀行、第二地方銀行は前月比でそれぞれ0.1%、0.2%増えたが、メガバンクなど都市銀行は0.3%減少した。(2020/10/09-18:34)
Japan Bank Lending Posts Record Growth in April-Sept.
Bank lending in Japan grew a record 4.2 pct in the April-September first half of fiscal 2020, against a backdrop of the government's funding support measures in response to the coronavirus epidemic, industry data showed Friday.
The outstanding amount of loans extended by 113 banks across Japan totaled 534,206.8 billion yen at the end of September, up 21,434.1 billion yen from the end of March, according to the Japanese Bankers Association.
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