2020.10.02 19:32Nation

ホンダ、F1撤退 「環境」に注力、21年限り

 ホンダは2日、自動車のF1世界選手権シリーズから2021年限りで撤退すると発表した。22年以降の参戦については態度を明らかにしていなかった。
 オンラインで会見した八郷隆弘社長は今後の経営について、環境への取り組みが最重要課題だと説明。30年に「四輪車販売の3分の2を電動化」するとの目標に加え、50年には「(CO 2排出量を実質ゼロにする)カーボンニュートラル実現を目指す」方針を明らかにした。これらを実現するため、「F1で培ったエネルギーマネジメント技術や燃料技術、人材を先進パワーユニットとエネルギーの研究開発に振り向ける」と、活動終了の理由を述べた。
 ホンダは15年からエンジンを中心とするパワーユニット供給元としてF1に復帰。昨季、レッドブル・ホンダが復帰後初勝利を含む3勝を挙げ、今季もレッドブル・ホンダとアルファタウリ・ホンダが各1勝し、復帰後5勝を挙げている。
 1964年の初参戦以降、F1で参戦と撤退を繰り返してきたホンダは、金融危機による世界的な景気低迷の影響を受け、08年限りで撤退。15年、7年ぶりに「第4期」として復帰していた。八郷社長は「今回、ある一定の成果は得られた。(22年以降の)再参戦は考えていない」と話した。 
 ◇将来見据えた決定
 八郷隆弘ホンダ社長 2050年に向けてカーボンニュートラルの目標を掲げ、30年の四輪車販売3分の2の電動化達成を加速させるため、特に技術者のリソース(資源)をそこに傾けよう、ということで今回の参戦終了を決めた。収益というか、新型コロナウイルスの影響ということではなく、将来を見据えた決定だ。(2020/10/02-19:32)

2020.10.02 19:32Nation

Honda to Withdraw from F1 in 2021


Japan's Honda Motor Co. said Friday that it will withdraw from the Formula One World Championship auto racing series at the end of the 2021 season.
   "We decided to allocate our energy management and fuel technologies as well as human resources amassed through F1 activities to research and development of advanced power unit and energy technologies," President and Chief Executive Officer Takahiro Hachigo told an online news conference.
   Honda will make the move in order to achieve the goals of electrifying two-thirds of its global automobile sales in 2030 and realizing carbon neutrality by 2050, according to Hachigo.
   Honda came back to F1 in 2015 as a power unit supplier after its withdrawal at the end of the 2008 season spurred by the global financial crisis.
   In the 2019 season, Honda scored three victories under a partnership with Red Bull Racing, including its first win since the comeback.

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