第三のビール、買いだめ広がる 10月増税前にメーカー増産
酒税改正で10月1日から、第三のビールの税額が350ミリリットル換算で9.8円引き上げられて37.8円になる。昨年10月の消費税増税を超える上げ幅となり、消費者による買いだめの動きが広がっている。ビール大手は駆け込み需要を取り込もうと増産を急ぐ一方、350ミリリットル換算で税額が77円から70円に下がるビールの販売増を見越した商戦も熱を帯びる。
MEGAドン・キホーテ大森山王店(東京都大田区)の酒売り場では、第三のビールの箱をぎっしり積み上げ、「買うなら断然、今」との店頭広告を掲げる。同店によると春以降、ビール類の売り上げが好調で、9月は第三のビールの販売額が前年同月比約1.5倍。新型コロナウイルスの感染拡大で、オンライン飲み会など「家飲み」の機会が増えており、売り場担当者は「(消費税増税前の)昨年以上の勢い」と手応えを感じている。
ビール大手4社は需要を逃すまいと、そろって9月に第三のビールの増産を計画。サントリービールが前年同月比1割強、ほかの3社は2~3割増やす。サントリーやアサヒビールは、財布のひもを握る主婦層を狙い、カレールーや食用油などの「おまけ付き」もそろえる。
10月以降は、税額が下がるビールの販売を強化する。キリンビールは健康志向の高まりを受け「キリン一番搾り 糖質ゼロ」を発売する。サッポロビールは「サッポロ生ビール黒ラベル」でアパレルブランドと協業し、缶のデザインに趣向を凝らした限定品を出して若者にアピールする。(2020/09/23-07:09)
Consumers Stockpiling 3rd-Segment Beer Drinks before Tax Hike
Consumers are stockpiling "third-segment beer" drinks before the tax on the quasi-beer products is raised by 9.8 yen to 37.8 yen per 350 milliliters in Japan on Oct. 1.
Sales of beer products have been robust since this spring, according to a Mega Don Quijote discount store in Tokyo's Ota Ward, where boxes of the products are piled up alongside advertisements proclaiming, "Now is definitely the time to buy."
最新ニュース
-
舞台「千と千尋」、ロンドンで=初日、満員御礼に
-
米検察、テスラを詐欺行為で捜査=運転支援機能巡り―報道
-
プロ野球・ひとこと
-
大坂、西岡が2回戦へ=テニス
-
CIA長官、イスラエル首相と会談=ガザ休戦交渉、進展なしか
写真特集
-
【大相撲】大関・琴ノ若
-
【女子フィギュア】千葉百音
-
【野球】野球殿堂に入った名選手
-
【駅伝】第100回箱根駅伝
-
【女子フィギュア】吉田陽菜
-
【男子フィギュア】山本草太
-
【野球】日本シリーズ関西対決 阪神が38年ぶり日本一
-
【MLB】ドジャースの歴代日本選手