チーズ関税、EU並み低水準 日本車は26年撤廃―対英貿易交渉、大筋合意
日本と英国の貿易交渉が11日、大筋合意に達した。日本車の関税は2026年に撤廃。焦点となっていた英国産チーズをめぐっては、一定の条件を満たせば欧州連合(EU)並みの低関税を認める。英国のEU離脱に伴い、日英間の関税優遇措置は今年末で失効するが、今回の合意で日英双方の企業が大きな混乱に巻き込まれる事態は回避される見通しだ。
茂木敏充外相とトラス英国際貿易相がテレビ会議で詰めの議論を行い、英国産農産品の関税の扱いなどで一致した。両政府は国内手続きを進め、来年1月1日の新たな貿易協定発効を目指す。
茂木氏は記者会見で、農産品について「(発効済みの)日EU経済連携協定(EPA)の範囲内で合意した」と語り、自動車などの輸出促進と国内農業の保護を両立できたと強調した。
具体的には、ブルーチーズを含むソフト系チーズを対象に、日欧EPAに基づく低関税枠に余剰がある場合に限り、EUと同じ低い関税水準を適用する。ブルーチーズの場合、通常の関税率29.8%が24.2%(20年度)に優遇される。輸入手続き上の詳細は今後詰める。
日本車への関税(現在7.5%)は段階的に引き下げ、26年2月にゼロとする。自動車部品は92%の品目で即時撤廃する。(2020/09/11-22:14)
Japan, Britain Broadly Agree Trade Deal
Japan and Britain reached a broad accord on a bilateral trade deal Friday.
The two countries agreed on the treatment of import tariffs for Japanese automobiles and British agricultural products as well as in other areas of their trade negotiations.
The broad agreement is expected to allow Tokyo to avert a situation in which Britain will raise its tariffs on imported Japanese vehicles following its exit from the European Union.
最新ニュース
-
企業献金「第三者の意見も」=森山自民幹事長
-
日テレ系列4社が経営統合=札幌、中京、読売、福岡―来年4月
-
旧安倍派など「餅代」見送り=裏金事件で支給自粛か―政治資金
-
自民・旧二階派、パーティー券収入不記載=泉元国家公安委員長側から24万円―23年政治資金収支報告書
-
ロシア国防相が予告なし訪朝=ウクライナ参戦、同盟強化狙いか
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕