店内飲食に安心を オンライン飲み席や紙マスク―外食業界
新型コロナウイルスの収束が見通せない中、外食大手が店内で安心して飲食してもらうため、知恵を絞っている。ビデオ通話を介したオンライン飲み会の専用席を設けたり、紙ナプキンを活用した「食事用マスク」の利用を呼び掛けたりするなど、感染予防と集客の両立に取り組んでいる。
コロワイドが運営元の居酒屋「甘太郎」は、東京・大阪の計3店舗に、オンラインで友人らとの会話が楽しめる個室タイプの専用席を設けた。来店客は店内の無線通信Wi―Fi(ワイファイ)経由でビデオ通話が可能。自前のスマートフォンなどに加え、希望者にはタブレット端末を貸し出す。料理は1人分ずつ取り分けたコース料理などを注文できる。
秋葉原店を利用した男性会社員(50)は、「家では居間を占拠し家族に申し訳ない。店なら気兼ねなく料理も楽しめる」とにっこり。スマホ画面越しに仲間約10人と生ビールで乾杯した。
サイゼリヤは食事中の会話で飛沫(ひまつ)を拡散させないための紙ナプキン「しゃべれるくん」を今月から配布し始めた。客自身のマスクを半分に折り、ナプキンを挟み込んで垂らすと、開いた口元が覆われる。他の外食チェーンから引き合いがあるといい、堀埜一成社長は「着けたまま食事できて、汚れたらすぐ交換できる」と強調した。
ワタミは7月から、居酒屋「和民」や「ミライザカ」など首都圏の直営約160店で、浮遊するウイルスの不活化や室内全体の除菌効果で知られるオゾン消毒を順次実施。客足回復へ安心感を高める。
外食業界を取り巻く環境は厳しく、日本フードサービス協会(東京)によると、7月の売上高は全店ベースで前年同月比15.0%減だった。持ち帰りや宅配は堅調な一方、店内飲食が中心の居酒屋などが苦戦している。(2020/08/26-07:10)
Restaurants Offering Safety to Win Back Customers amid Epidemic
With the coronavirus crisis showing no sign of abating in Japan, major restaurant chain operators in the country are coming up with ways to reassure customers about the safety of dining inside their facilities.
They are trying to lure in more people and at the same time introducing measures to reduce infection risks.
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