生活困窮者向け賃貸会社告発 8900万円脱税容疑―東京国税局
生活保護受給者らから受け取ったアパートの家賃収入を少なく見せ掛け、法人税計約8900万円を脱税したとして、東京国税局が法人税法違反容疑で、東京都江戸川区の不動産賃貸会社「アップルハウス」など4社と三ツ木利光社長(68)を東京地検に告発したことが25日、関係者への取材で分かった。
他に告発されたのは、関連会社の「ビックワールド」(葛飾区)と「ゲストハウス」(小金井市)、「アップルハウス」(杉並区)。いずれも三ツ木社長が経営し、都内のアパート計13棟を管理している。
関係者によると、三ツ木社長は税理士事務所の事務員に指示し、虚偽の決算書を作成。2016~19年に計約3億9800万円の所得を隠し、法人税計約8900万円を脱税した疑いが持たれている。
アップルハウスは、路上生活者らに声を掛け、管理するアパートに住まわせた上で、生活保護を受けさせ家賃収入を得ていた。管理する13棟には計540室ほどがあり、常時ほぼ満室状態だったが、期末に収入の一部を除外し、所得を圧縮していたという。隠した金は事業資金などに充てられたほか、社長名義の口座に保管されていた。
三ツ木社長は取材に対し、「今年3月に修正申告と納付を済ませた。違法性の認識が甘かったと反省している」とコメントした。(2020/08/25-11:41)
Tokyo Real Estate Biz for Poor People Accused of Tax Evasion
Four real estate businesses in Tokyo and their president have been accused of evading 89 million yen in corporate taxes by underreporting rent income mainly from residents on welfare, sources said Tuesday.
The Tokyo Regional Taxation Bureau filed criminal complaints with the Tokyo District Public Prosecutors Office, accusing the four companies and their president, Toshimitsu Mitsuki, 68, of violating the corporate tax law.
The four companies, including one in Edogawa Ward called Apple House, manage a total of 13 apartment buildings in the Japanese capital.
Mitsuki is suspected of asking a tax accountant office worker to falsify financial statements to conceal 398 million yen in income and evade 89 million yen in corporate taxes between 2016 and 2019.
The companies invite homeless people to live in their apartments and make them receive welfare to pay for rent, according to the sources.
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