感染防止など課題山積 東京パラリンピック、あと1年
東京五輪とともに延期された東京パラリンピックの開幕まで24日であと1年。新型コロナウイルスの感染拡大による活動自粛期間を乗り越え、選手や競技団体は少しずつ動き始めたが、課題は山積している。
差し迫った問題は感染防止策だ。日本障がい者スポーツ協会は、障害の特性に応じた競技別のガイドラインを作成するよう、それぞれの統括団体に要請。医学委員会の審査も受けて各公式サイトで公開された。
ただ、呼吸器に障害を抱える選手が多いとされるボッチャでは、複数人が室内で行う実戦練習再開について「各自で情報把握に努めてください」と記すにとどめるなど、手探りな状態と言える。
日本障がい者スポーツ協会の井田朋宏強化部長は「いきなり最初からいいものはできない。まず1回つくって、徐々にバージョンアップしていくというスタンスでやっている」。選手の年齢や持病など個人差もあり、活動本格化に遅れが生じる恐れもある。
国際大会が相次いで中止になった影響で、東京パラ出場に必要なクラス分けの認定機会が十分に設けられていないのも気がかりだ。暑熱対策にも気を配る必要がある。
昨年は開幕1年前に当たる8月25日に大会組織委員会主催の記念式典が開かれた。しかし、今回は「(五輪開幕の)7月23日に五輪とパラの1年前(イベント)を合同で行った」(組織委)として、パラリンピック単独での式典は予定されていない。(2020/08/23-15:56)
One Year to Go, Pandemic Poses Challenges to Tokyo Paralympics
The novel coronavirus pandemic poses a number of challenges to the Tokyo Summer Paralympics as Monday marks one year to the start of the postponed sporting event.
How to prevent infections is an imminent problem that athletes and the organizers of the event, put off by one year along with the Tokyo Olympics due to the COVID-19 outbreak, are facing. The Paralympics are set for Aug. 24 to Sept. 5, 2021.
The Japanese Para-Sports Association urged para-sports organizations to compile their respective infection prevention guidelines taking into account the characteristics of players' disabilities.
The guidelines have already become available online after receiving approval from the association's medical committee.
However, the guidelines for boccia, whose players include those with respiratory disorders, merely call for efforts to gather information about the resumption of indoor practice games by multiple players.
最新ニュース
-
「103万円の壁」見直し表明へ=石破首相、政治改革に意欲―所信表明
-
猿人と原人の足跡発見=150万年前、同時期に残る―ケニア
-
シリーズ新作が上位に=2024年ベストセラー
-
シフィオンテクが1カ月出場停止=禁止薬物検出で―女子テニス
-
広島は敵地でドロー=サッカーACL2
写真特集
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕
-
閉会式〔パリ五輪〕
-
レスリング〔パリ五輪〕