戦後75年、抑留死者を追悼 コロナ影響、遺骨収集中断―東京
第2次世界大戦後に旧ソ連シベリアやモンゴルに抑留され亡くなった人たちを追悼する集会が23日、千鳥ケ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)で開かれた。戦後75年の今年は、新型コロナウイルスの影響で、参列者は例年の半数ほどの約100人となり、会場ではマスク着用や手指消毒が徹底された。参列者は犠牲者の冥福を祈り、新型コロナの影響で中断された遺骨収集の再開を願った。
集会は、市民団体のシベリア抑留者支援センター(同)が主催。旧ソ連の指導者スターリンが1945年8月23日に抑留の指令を出したことにちなみ、2003年からこの日に開かれている。
厚生労働省によると、抑留者約57万5000人のうち約5万5000人が死亡。同墓苑には身元不明の約1万7000人分の遺骨が納められている。
一方で、未収集の遺骨は約3万2000人分と推計される。遺骨取り違え問題を受け、厚労省はロシア側と返還方法などを協議してきたが、新型コロナの影響で協議は中断。収集も昨年8月を最後に実施されていない。
抑留経験者の新関省二さん(94)=横浜市青葉区=はあいさつで「抑留者は平均97歳で、この1年でも仲間が次々旅立った。コロナで遺骨収集、墓参ができない状態が続く。抑留死亡者にとっても遺族にとっても『戦後』は続いている」と訴えた。(2020/08/23-20:30)
Ex-Japanese Internees Mourned 75 Years after End of War
An event was held in Tokyo on Sunday to mourn Japanese people who died after being interned in Siberia or Mongolia following the end of World War II.
While this year marks the 75th anniversary of the end of the war, the memorial service was held with about 100 participants, about half of the number in normal years, due to the spread of the novel coronavirus.
Infection prevention measures, such as wearing face masks and disinfecting hands, were thoroughly taken at Chidorigafuchi National Cemetery in Chiyoda Ward in the Japanese capital, the venue of the memorial service, sponsored by a relevant civic group.
Participants prayed for the victims and hoped for the restart of work to collect bone remains of those who still remain unaccounted for. The work has been put on hold amid the epidemic.
The civic group holds the memorial ceremony on Aug. 23 every year since 2003. On Aug. 23, 1945, then Soviet leader Joseph Stalin issued instructions for the detention.
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