都知事「旅行、帰省控えて」 同居感染、中高年で顕著
東京都の小池百合子知事は6日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、「お盆、夏休み期間は都外への旅行、帰省はお控えいただきたい」と述べた。夜間の繁華街への外出や、午後10時以降の飲酒を伴う会食の自粛も改めて求めた。
都内では家庭内の感染者が増加している。小池知事は「大切な家族や医療現場を守るためにも帰省は控えていただきたい」と強調。政府が帰省の自粛を呼び掛けていないことに関しては「地域によって事情が違う」と指摘した上で、「(国の観光支援事業の)Go Toキャンペーンから東京は外れている」として、都民に理解を求めた。
会見に先立ち、都は感染状況を分析するモニタリング(監視)会議を開催。陽性者の感染経路を調べたところ、家族など同居人からが最も多く、中高年で顕著となっている。
都内で確認された7月28日~8月3日の感染経路を見ると、同居人が全体の26.0%で最も多く、接待を伴う飲食店19.3%、職場17.9%、会食13.8%と続いた。同居人からの感染は70代以上で51.0%、60代で40.5%を占めた。
都内の1日当たりの新規感染者数は、今月1日に過去最多の472人となり、6日も360人に上るなど高水準で推移。医療機関では短期間で患者が入退院し、負担が増しているという。
会議では専門家が「重症化リスクに該当せず、入院が必要ないと医師が判断した場合の自宅療養の要件を定め、統一した運用を図る必要がある」と指摘。都は安全に自宅療養ができる環境整備を進める方針だ。(2020/08/06-19:41)
In-House Infection Largest Group of Coronavirus Cases in Tokyo
In-house infection accounted for the largest proportion of recent coronavirus cases in Tokyo, with the rate standing particularly high for older people, the metropolitan government revealed on Thursday.
Transmission from family members and other people living together represented 26.0 pct of all cases confirmed between July 28 and Monday, according to monitoring data shown at a meeting of the Tokyo government.
The second-largest proportion was infection at restaurants with hospitality services, at 19.3 pct, followed by workplaces, at 17.9 pct, and dining sessions, at 13.8 pct.
In-house infection accounted for 51.0 pct among patients in their 70s and 40.5 pct among those in their 60s.
The daily count of coronavirus infections in the Japanese capital hit a record 472 on Saturday. It is fluctuating at high levels, standing at 360 on Thursday.
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