2020.07.23 23:12Nation

難病患者に薬物投与 嘱託殺人容疑で医師2人逮捕―SNSで知り合ったか・京都府警

京都府警・中京警察署に入る大久保愉一容疑者(中央)=23日午後5時50分、京都市中京区

京都府警・中京警察署に入る大久保愉一容疑者(中央)=23日午後5時50分、京都市中京区

 難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の女性=当時(51)=から依頼を受け、薬物を投与して殺害したとして、京都府警捜査1課などは23日、嘱託殺人容疑でいずれも医師の大久保愉一(42)=仙台市泉区高森=、山本直樹(43)=東京都港区海岸=両容疑者を逮捕した。認否は明らかにしていない。
 同課などによると、両容疑者は女性の担当医ではなく、インターネット交流サイト(SNS)で知り合い、面識はなかったとみられる。事件前、女性から山本容疑者の口座に約100万円が振り込まれており、府警は詳しい経緯を調べている。
 逮捕容疑は、昨年11月30日午後5時半ごろ、女性から依頼を受け、京都市中京区の女性の自宅マンションに出向いて薬物を投与し、急性薬物中毒で死亡させた疑い。
 捜査1課によると、女性は1人暮らしで、24時間態勢でヘルパーのケアを受けながら生活していた。手足は動かせず、文字盤を使って意思表示をしていた。寝たきりの状態だが、病状は安定していたという。
 事件当時、女性宅には女性とヘルパーがいた。大久保容疑者らが立ち去った後、女性の容体が急変していることにヘルパーが気付き、主治医に連絡。女性は病院に搬送されたが、死亡が確認された。捜査関係者によると、体内からは普段服用していない薬物の成分が検出されたという。
 府警は女性宅の防犯カメラの映像などから、容体が急変した日に両容疑者が訪ねていたことを特定。23日朝から、2人の自宅などを家宅捜索した。
 ALSは脳や脊髄の神経細胞が死滅し、全身の筋肉が徐々に弱っていく病気。根本的治療法は確立されていない。(2020/07/23-23:12)

2020.07.23 23:12Nation

Kyoto Police Arrest 2 Doctors for Murder at Victim's Request


Kyoto police arrested two doctors on Thursday for allegedly murdering a woman who had amyotrophic lateral sclerosis, or ALS, at the patient's request.
   The 42-year-old doctor from Miyagi Prefecture, northeastern Japan, and the 43-year-old doctor from Tokyo are suspected of drugging the ALS patient, then 51, to death at the woman's home in the western Japan city of Kyoto in November last year, according to investigative sources.
   After her condition suddenly changed, the woman was taken to hospital and was confirmed dead there. The hospital looked into her body and detected substances of a drug that she was not normally taking.
   The Kyoto prefectural police department found from security camera footage that the two doctors had visited the woman's home on the day her condition suddenly worsened. The police started searching the doctors' homes and other related locations on Thursday morning.
   ALS is an intractable disease that kills nerve cells in the brain and spinal cord and forces sufferers to gradually lose their ability to move their muscles.

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