スタジオ跡地で追悼式典 社長「心は仲間と共に」―京アニ放火事件から1年
36人が犠牲となった京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件から1年となった18日、スタジオ跡地で同社主催の追悼式典が行われた。遺族や八田英明社長らが参列し、犠牲者の冥福を祈った。
式典は事件発生時刻に近い午前10時半に始まり、同社の代理人弁護士などによると、30家族85人の遺族や、京アニ関係者9人が参列した。
映画「聲(こえ)の形」などの作品でキャラクターデザインを担当した西屋太志さん=当時(37)=の妻が「毎日会いたくて、毎日さみしくて、あなたを探してしまう。みなさんの生きた証しを消さない」などと弔辞を読み上げ、全員で1分間黙とう。その後、一人ひとり犠牲者に花を手向け、手を合わせた。会場ではすすり泣く声も上がったという。
八田社長は「全国から集まった優秀なクリエイターが突然未来を奪われた。1年がたとうと私たちは悲しみの中にあります」とあいさつ。犠牲者や遺族への哀悼の意を表し、「仲間と共に作品作りに励んできた。私たちは、その思いを胸に歩んでいきます。心は常に仲間と共にあります」と再生への決意を述べた。
同社は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現場に来訪しての追悼を控えるようファンらに呼び掛け、献花台も設置しなかった。
事件は昨年7月18日午前10時半ごろ発生。青葉真司容疑者(42)が第1スタジオにガソリンをまいて火を付け、アニメーターら36人を殺害したなどとして、今年5月27日に逮捕された。(2020/07/18-22:51)
KyoAni Arson Victims Mourned 1 Year On
A ceremony was held on Saturday to mourn the 36 victims of an arson attack on Kyoto Animation Co.'s No. 1 studio in the western Japan city of Kyoto a year ago.
The ceremony, which started at 10:30 a.m. (1:30 a.m. GMT) at the site of the studio in Fushimi Ward, was attended by 85 people from 30 bereaved families and nine people related to the famed anime company, better known as KyoAni, including President Hideaki Hatta.
"We won't erase the proof of your lives," a bereaved relative said in a message. All participants offered a minute of silence and laid flowers to the victims.
The arson "suddenly deprived talented creators from all over the country of their future," Hatta said. "We remain in grief one year on."
Expressing his sympathy to the victims and bereaved relatives, Hatta pledged that his company will move forward, remembering that "we have worked with our colleagues" to create anime works. "Our hearts are always with our fellow creators."
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