iPSで頭頸部がん治験 免疫細胞作り投与―今夏にも千葉大と理研
千葉大と理化学研究所は29日、病原体に対して強い攻撃力を持つ免疫細胞「ナチュラルキラーT(NKT)細胞」を人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作り、頭頸部(けいぶ)がんの患者に投与する医師主導の臨床試験(治験)を始めると発表した。
iPS細胞から作った細胞をがんの治験や臨床研究に用いるのは国内初で、iPS細胞由来のNKT細胞の投与は世界でも初めて。研究チームの本橋新一郎・千葉大教授(腫瘍免疫学)は「新しいがん治療の確立を目指している」と話した。
対象は鼻や口など頭頸部のがん患者で、手術や抗がん剤などによる治療で効果が得られなかった20~70代の10人程度。今夏にも1人目に投与し、投与した細胞が患者の体を傷つけたり、免疫の暴走を起こしたりしないかなどの安全性と効果を調べる。(2020/06/29-20:18)
Japan Team to Start iPS Clinical Trials for Neck Cancer
Chiba University and Japanese government-affiliated research institute Riken said Monday that they will launch clinical trials for treating head and neck cancer using killer cells produced from induced pluripotent stem, or iPS, cells.
In the trials led by doctors, the Japanese university and Riken will create natural killer T, or NKT, cells, which attack cancer cells, from iPS cells and inject them into patients.
This will be the first clinical trial or research in Japan to use cells made from iPS cells for cancer treatment. Also, transplanting iPS cell-derived NKT cells will be the first in the world.
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