北方領土で観光ツアー=日本人向け、来週から8日間-日ロ共同経済活動
日ロ両政府が北方四島での共同経済活動の一環として、試験的に実施する日本人向け観光ツアーの日程案が分かった。ツアーは9日から7泊8日で行われ、国後、択捉両島には11~16日まで訪問する。6月の安倍晋三首相とプーチン大統領の日ロ首脳会談で実施を確認し、調整を進めていた。政府関係者が5日、明らかにした。
外務省によると、参加者は元島民やその家族による墓参や自由訪問と異なり、「観光目的」でロシアの査証(ビザ)を持たずに北方領土を訪れる初めての日本国民になるという。
外務省や観光庁、北海道の職員や医師、通訳なども含め約50人が参加する。主催は東京都の旅行会社で、料金は1人当たり約34万円となる。一般の募集はしていない。
9~10日まで屈斜路湖(弟子屈町)や納沙布岬(根室市)など北海道東部の観光名所を周遊。11日に根室港から国後島に向けて船で出発し、13日まで同島、14、15両日は択捉島に滞在する。両島では火山や温泉、ロシア正教会の教会などを観光する。帰路に国後島に再び立ち寄り、16日に帰京する予定だ。
日ロ両政府は来春以降に本格的な観光ツアーの実現を目指している。ただ、その前提となる、お互いの法的立場を害さない「特別な制度」の構築は依然として調整が難航しており、本格実施にこぎ着けられるかは不透明だ。(2019/10/05-13:57)
Sightseeing Tour of Russian-Held Isles to Start Next Week
A trial sightseeing tour including Russian-held northwestern Pacific islands for Japanese people will start next week as part of joint economic activities on the disputed islands, Japanese government sources said Saturday.
The eight-day tour from Wednesday was arranged after Japanese Prime Minister Shinzo Abe and Russian President Vladimir Putin confirmed a plan to hold such a tour at a summit in June.
Tokyo and Moscow have a territorial dispute over four Russian-held islands off Hokkaido, known as the Northern Territories in Japan. They are Shikotan, the Habomais, Etorofu and Kunashiri.
Participants to the tour will visit Kunashiri and Etorofu over the six days from Friday.
At present, visits to the islands by Japanese people are limited to those made under frameworks agreed by the two countries, such as trips by former residents of the islands and their families to visit the graves of their relatives.
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