関電調査委、前社長ら5人の責任認定 計13億円の損害、金品受領問題
幹部らの金品受領問題に関する関西電力の「取締役責任調査委員会」(委員長=才口千晴元最高裁判事)は8日、調査報告書を公表し、八木誠前会長や岩根茂樹前社長ら5人が取締役としての注意義務を怠り、関電に損害を与えたと認定した。調査委によると、損害額は少なくとも計約13億円に上るという。報告書を受け、関電側は提訴するか否かを17日までに判断する。
損害を与えたと認定したのは、八木、岩根両氏のほか、豊松秀己元副社長、白井良平元取締役、森詳介元会長。
報告書は金品受領問題をめぐる八木、岩根、豊松、白井の各氏の対応について、会社としての信用の失墜を認識し得たにもかかわらず、取締役会などに報告するなどせず、「義務を尽くしたとはいえない」と指摘。営業上などの損害が発生していると認定した。(2020/06/08-21:54)
Panel Blames 5 Kansai Electric Former Execs over Gift Scandal
An independent investigation committee set up by Kansai Electric Power Co. released Monday a probe report blaming former five executives over a high-profile gift scandal.
The five, including former Chairman Makoto Yagi, overlooked the problem in which many officials received cash and other gifts from an influential person, failing to fulfill their duties, the committee said in the report.
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