午前0時に消費税10%=軽減税率で混乱懸念-深夜に切り替え作業
10月1日午前0時に、消費税率が10%に引き上げられる。増税に合わせ、家計の負担を抑える目的で酒類を除く飲食料品の税率を8%に据え置く軽減税率を初めて導入する。ただ、商品によって適用の線引きは複雑で、消費者は混乱しそうだ。スーパーやコンビニエンスストアなどは深夜、値札やレジシステムの切り替え作業に追われる。
コンビニ各社は、税率が変わる午前0時に合わせレジのシステムを切り替える。一つ目の商品をスキャンした時点で税率が決まるため、午後11時59分に一つ目をスキャンした場合は午前0時以降の支払いでも8%のまま。0時をまたいで深夜営業する外食店では、各社が定めたレジ切り替えのタイミングや閉店時刻まで8%となる。
軽減税率は外食には適用されない。飲食料品を持ち帰り用に購入すると税率8%、店内で飲食すると10%となる。
国税庁の指針によると、おまけ付きの菓子は税抜き価格が1万円以下で、価格のうち菓子の割合が3分の2以上であれば軽減税率が適用される。例えば、おまけの価値が高い野球カード付きのポテトチップスは10%だが、シール付きのチョコレートは菓子部分の価値が高いため8%と、税率は商品によって異なる。
一方、映画館では、ジュースやポップコーンを売店が管理するテーブルで食べると10%、映画を見ながら座席で食べると8%だ。国税庁の担当者は、映画館やショッピングセンターでは「販売店がイートインスペースと見なしている場所で飲食すると10%、それ以外は8%になる」と説明。飯田泰之明大准教授は「消費者にとっては軽減税率の線引きが釈然とせず、店側には負担の大きな制度だ」と話している。(2019/09/30-18:02)
Japan Raises Consumption Tax to 10 Pct amid Concerns
Japan raised the consumption tax to 10 pct from 8 pct Tuesday amid mounting concerns about negative effects on the economy and possible confusion among consumers.
The tax shifted to a two-tier rate system aimed at mitigating the impact of the tax hike on consumers. The tax rate stays 8 pct for some items, mainly food and beverages excluding alcohol products, while the 10 pct rate applies to the remaining items.
The new system is likely to confuse consumers because it is sometimes difficult to tell which rate applies.
The government also launched measures to support consumption, including a point reward program for those making cashless payments.
Despite the measures, uncertainty remains for the economy. The tax hike was implemented just as exports were dropping amid the U.S.-China trade war, leaving private consumption the major driving force for growth.
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