2025.01.05 07:30Nation

オンラインカジノ、依存深刻 相談5年で11倍、闇バイト加担も―「危機感覚える」・支援団体

 オンラインカジノへの依存が深刻化している。公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」に寄せられた相談件数は5年間で約11倍に急増した。賭け金を得るために闇バイトに加担するケースもあるといい、同会の田中紀子代表は「ギャンブルに依存し、多くの人が犯罪に手を染める現状に危機感を覚える。違法なオンラインカジノは撲滅しないといけない」と訴える。
 同会に寄せられた相談のうち、「家族がオンラインカジノをやっている」と答えた人は2024年1~11月に91人に上った。19年は年間8人にとどまっており、新型コロナ禍を機に急増した。
 同会によると、オンラインカジノは違法だが、スマートフォン1台あれば自宅で気軽に24時間ギャンブルができるため、依存する人が後を絶たない。
 一方、ギャンブルに依存する人が賭け金を手にするため、犯罪に手を染める例もある。同会の会員681人を対象にしたアンケートでは、ギャンブルに依存する家族が横領や窃盗、闇バイトなどの犯罪行為に加担したとの回答が3割に上った。
 60代の女性の息子は、高校時代にパチンコなどにはまり、ギャンブル依存症となった。職を転々とし、徐々に女性に金をたかるように。「金を送ってくれないなら犯罪をする」と言われ、これまでに計約1000万円を送金した。
 それでも金が足りなかったのか、息子は闇バイトに応募し、強盗致傷事件で逮捕された。「ショックで頭が真っ白になった。母の日にカーネーションをくれるような優しい子だった」と語る。
 同会は「ギャンブル依存症は進行すると、行動に歯止めが利かなくなる。ひとたび事件が起きれば、当事者だけの問題ではなく、家族や職場にも大きなダメージがある」と指摘。警察当局に対し、決済代行業者への取り締まり強化などを求めている。(2025/01/05-07:30)

2025.01.05 07:30Nation

Online Gambling Addiction Becoming Serious Issue in Japan


Gambling addiction through online casinos is becoming a serious problem in Japan, particularly after the COVID-19 crisis began in 2020.
   The number of requests for related consultations received by the Society Concerned about the Gambling Addiction, a public interest incorporated association in Tokyo, has increased 11-fold in five years.
   Some people picked up "yami baito" illegal part-time jobs offered online, which are also becoming a social problem, to obtain money for gambling, according to the association.
   "I feel a sense of crisis over the current situation in which many people are addicted to gambling and commit crimes," said Noriko Tanaka, head of the association. "Illegal online casinos must be eradicated."
   Of those who sought advice from the association between January and November 2024, 91 said they had family members who gambled at online casinos. Such respondents numbered only eight in 2019 before the COVID-19 pandemic.

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