シスメックスに立ち入り 「抱き合わせ販売」か―血液凝固測定装置と試薬・公取委
病院などが自社の血液凝固測定装置を使用する際、検査用試薬も一緒に購入させていた疑いがあるとして、公正取引委員会は4日、独禁法違反(不公正な取引方法)の疑いで、東証プライム上場の医療機器メーカー「シスメックス」(神戸市)を立ち入り検査した。関係者への取材で分かった。独禁法が禁じる「抱き合わせ販売」に当たる可能性があるという。
関係者によると、立ち入りがあったのは神戸市の本社など22カ所。
血液凝固測定装置は、血液が正常に固まるかどうかを調べる検査に用いられる。
関係者によると、シスメックスはこの分野で国内シェア最大手という。販売先の病院などが、同社製の血液凝固測定装置を新規購入したり買い替えたりした際、同社の試薬だけを使用するよう求め、購入させていた疑いが持たれている。
病院側が応じなかった場合、シスメックスは装置自体を販売しないと示唆したという。同社製の装置には他社の試薬も使えるが、シスメックスは自社の試薬購入を余儀なくさせ、他社の取引を妨げたとみられる。
公式ホームページによると、シスメックスは1968年設立。臨床検査機器や検査用試薬の製造、販売などを手掛け、輸出先は190以上の国や地域に上る。
シスメックスは4日、公取委による立ち入り検査を認めた上で、「全面的に協力していく」とコメントした。(2024/06/04-20:46)
Sysmex Raided for Alleged Tie-In Sales of Hospital Equipment
The Japan Fair Trade Commission on Tuesday conducted an on-site inspection of medical equipment maker Sysmex Corp. in the western Japan city of Kobe on suspicion of illegal tie-in sales of hemostasis analyzers and test reagents.
Sysmex, listed on the Tokyo Stock Exchange's top-tier Prime section, holds the largest share in the domestic market for such hospital equipment, according to informed sources.
The company allegedly urged hospitals and other customers to use only its test reagents whey they purchased its hemostasis analyzers, while suggesting that it would not sell the products if the customers refused to use the reagents.
Hemostasis analyzers are used in tests to see whether blood is clotting properly. Sysmex's analyzers can be used with test reagents from other companies.
Sysmex, founded in 1968, manufactures and sells clinical testing equipment and test reagents, according to its website. Its products are exported to more than 190 countries and regions.
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