豊田自動織機に是正命令へ 型式取り消しも検討―エンジン認証不正・国交省
豊田自動織機のエンジン認証不正で、国土交通省が道路運送車両法に基づき、近く同社に対し、抜本的な組織体制の見直しを求める是正命令を出す方針を固めたことが20日、関係者への取材で分かった。同社が1月に新たに違反を公表したエンジン数機種について、国の認証「型式指定」を取り消す処分も検討している。
同法に基づく是正命令は2019年の法改正で創設され、豊田織機に適用されれば、22年9月の日野自動車、今年1月のダイハツ工業に続き、3例目。再発防止策の提出と、進捗(しんちょく)状況の定期報告を求める。
豊田織機の外部有識者による調査で、生産終了分も含めフォークリフト用など7機種、自動車用3機種のエンジンで、排ガス試験で実測値と異なる数値を使用するなどの違反行為が判明していた。昨年3月に同社が不正を公表した建設機械用エンジン1機種については、窒素酸化物(NOx)の規制値超過も明らかになった。
同省は先月30日、同社碧南工場(愛知県)への立ち入り検査を実施。社員への聞き取りや資料を分析するなどし、不正に関する事実関係の確認を進めていた。
同社について斉藤鉄夫国交相は20日の閣議後会見で、「道路運送車両法に基づき厳正に対処する」と述べていた。(2024/02/20-18:41)
Toyota Industries to Receive Correction Order over Test Fraud
Japan's transport ministry plans to order Toyota Industries Corp. to overhaul its organizational structure to prevent any repeat of its fraudulent vehicle performance tests, people familiar with the matter said Tuesday.
The company will be ordered under the road transport vehicle law to submit preventive measures and make progress reports regularly.
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