IMF、段階的な利上げを提言 緩和「目的達成」、消費増税検討も―対日審査
国際通貨基金(IMF)は9日、対日経済審査を終えて発表した声明で、日銀の大規模金融緩和策に関し、インフレ期待を高めるなど「すでに本来の目的を成功裏に達成している」との見解を示した。その上で、日銀は長短金利操作など金融緩和策を撤廃し、短期金利の引き上げを「段階的に慎重なペースとタイミング」で行う必要があると提言した。
財政については、歳入と歳出両面での見直しの必要性を説き、消費税率の引き上げや、使途のチェックが行き届きにくい基金に明確な出口計画を設定することなどを例示した。
IMFは、日本の物価動向について「ここ1年間でインフレの上振れリスクが顕在化している」と指摘し、物価上昇率は「中期的に日銀の2%目標に落ち着く見込みだ」と分析した。金融政策の円滑な移行や国債市場での混乱を最小限に抑えるため、明確な発信が重要との見方も示した。
9日に東京都内で記者会見したゴピナート筆頭副専務理事は、日銀による大規模緩和策の修正について「コミュニケーションを十分に取って行われるべきだ」と述べた。
声明では、財政政策に関して、大規模な補正予算の編成は「予期せぬ大きな経済危機が発生した場合のみに限定されるべきだ」とくぎを刺し、緊急性の低い政策は当初予算の議論の場で取り上げるよう訴えた。(2024/02/09-18:47)
BOJ Should Gradually Increase Interest Rates: IMF
The International Monetary Fund in a statement issued on Friday suggested that the Bank of Japan should exit from its massive monetary easing and gradually raise policy interest rates.
In the statement, at the conclusion of a screening by its mission to Japan, the IMF also proposed that the Asian nation should consider raising its consumption tax rate, stressing the need to rebuild Japan's fiscal condition, which is one of the worst among the developed economies.
"Upside risks to inflation have materialized in the past year" in Japan, the IMF observed.
The international organization said that the Japanese central bank should end its monetary easing measures, which include its yield curve control scheme, as such measures have "already successfully met" their objective.
The BOJ needs to be "gradually raising short-term policy rates," it added.
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