賃上げ、中小波及が焦点 価格転嫁で人件費捻出―労使トップ会談、論戦本格化・24年春闘
経団連の十倉雅和会長と連合の芳野友子会長が1日、東京都内で会談し、2024年春闘が本格的に始まった。物価変動を反映した実質賃金のマイナスが続く中、物価高を上回る賃上げの実現を目指す点では一致している。ただ、中小、地方企業が価格転嫁を進めて賃上げ原資をどれほど捻出できるかは依然不透明で、賃上げの流れをどこまで幅広く浸透させることができるかが焦点だ。
会談の冒頭、十倉氏は「今年は賃金引き上げのモメンタム(勢い)を、中小企業の構造的な賃金引き上げへと着実に波及させることが不可欠だ」と表明。これに対し芳野氏は、中小企業の賃上げを実現するための大企業の役割として「自ら進んで価格転嫁(受け入れ)の努力をし、この流れに先鞭(せんべん)を付けていただきたい」と注文を付けた。
終了後、十倉氏は記者団に対し「良いスタートを切れた」と話した上で、「良いモノ、サービスには値が付くことを社会の共通認識にしていかなければならない」と強調。芳野氏は「(労使は)同じ方向を向いている」と応じ、中小の交渉時期まで「機運を高め続けていきたい」と意気込みを語った。(2024/02/01-16:57)
Japanese Business, Labor Leaders Vow to Raise Wages
Japanese business leader Masakazu Tokura and labor leader Tomoko Yoshino Thursday reiterated their commitment to achieving wage raises that outpace inflation in this year's "shunto" spring wage talks.
In their meeting in Tokyo, Tokura, chairman of the Japan Business Federation, or Keidanren, and Yoshino, president of the Japanese Trade Union Confederation, or Rengo, agreed that it is crucial to ensure small companies pass higher costs on to customers to secure financial resources for wage hikes.
The meeting marked the full-fledged start of the shunto talks.
"It's essential this year for the momentum of wage hikes to steadily spread to prompt structural wage increases at small and midsize companies," Tokura said at the start of the meeting.
"I hope major companies will take the lead in this trend by becoming more forthcoming in accepting higher costs," Yoshino said.
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