荘内・北都銀、２６年度合併 東北初の広域地銀に
地方銀行の荘内銀行（山形県鶴岡市）と北都銀行（秋田市）は２５日、２０２６年度中の合併を目指して検討を進めることを決定した。両行が０９年に経営統合して設立した親会社、フィデアホールディングス（ＨＤ）が同日発表した。県境を越える広域的な地銀合併は東北地方では初めて。超低金利の継続や人口減少で収益環境が悪化する中、合併に踏み込むことで経営効率を高め、地域経済に貢献したい考えだ。
フィデアＨＤの新野正博社長は同日、仙台市内で記者会見し「地域とともに成長する広域地銀を目指す」と強調した。そろって会見した荘内銀の松田正彦頭取は「名実とも一つになれば、両行の強みがもう一段深いところで融合する」、北都銀の伊藤新頭取は「規模の拡大は大いなるアドバンテージ（利点）になる」と狙いを説明した。
合併で融資能力の向上と、システム一本化などによる組織運営の一層の効率化を図り、東北地方の企業支援を強化していく。新銀行名などの詳細は合併準備委員会で検討する。重複店舗の統合は想定していないという。（2024/01/25-19:44）
2 Banks in Japan's Tohoku Region Eyeing Merger in FY 2026
Fidea Holdings Co. said Thursday that its two subsidiary banks will consider merging in fiscal 2026 to enhance operations at a time when their earnings power is declining amid ultralow interest rates and falling populations.
The envisaged merger would create the first local bank in the Tohoku northeastern Japan region to operate across a prefectural border.
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