核リスク「傍観せず」 政治宣言で決意―締約国会議閉幕
【ニューヨーク時事】米ニューヨークの国連本部で開かれていた核兵器禁止条約の第2回締約国会議は1日、「核リスクの増大と核抑止の永続を傍観しない」と誓う政治宣言を採択し、5日間の日程を終えて閉幕した。「核兵器は言いようのない苦しみと死をもたらす」とも明記し、廃絶を改めて訴えた。
ロシアのウクライナ侵攻を契機にフィンランドが北大西洋条約機構(NATO)に加盟するなど、世界では核に頼る安全保障体制が広がりを見せている。宣言はこうした国際情勢に「遺憾」の意を表明。個別の国に言及することは避けつつ、核抑止力に依存する「全ての国」に条約参加を求めた。
また、条約が定める被害者救済や環境回復に取り組むため、昨年6月の第1回会議で提案された「信託基金」設立について、次回会議までに勧告をまとめることで合意した。核兵器の存在によって生じる「安保上の懸念」に関しても、議論を深めていくことが決まった。
第3回会議はカザフスタンが議長国を務め、国連本部で2025年3月3~7日に開催される。今回の議長を務めたメキシコのデラフエンテ前国連大使は、閉幕後に記者会見し「世界に対して明確なメッセージを発信できた。より安全な世界を実現する唯一の方法は、核兵器の禁止だ」と強調した。(2023/12/02-16:20)
Nations Renew Pledge to Abolish Nuclear Weapons in Declaration
States parties to a U.N. treaty prohibiting nuclear arms adopted a political declaration renewing their pledge to realize the abolition of nuclear weapons, on the final day of their five-day meeting at the U.N. headquarters in New York through Friday.
The parties to the Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons "will not stand by as spectators to increasing nuclear risks and the dangerous perpetuation of nuclear deterrence," said the document adopted at the second meeting of parties to the treaty.
"Nuclear weapons inflict catastrophic destruction, and unspeakable suffering and death," it also said.
Security systems relying on nuclear weapons are spreading in the world. As part of such moves, Finland has joined NATO in the wake of Russia's invasion of Ukraine.
The parties to the treaty said in the declaration that they "regret the growing reliance on nuclear weapons."
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