北朝鮮、打ち上げ「成功」 偵察衛星、軌道進入と主張―来年も発射継続
【ソウル時事】朝鮮中央通信は22日、北朝鮮の国家航空宇宙技術総局が21日夜に北西部・東倉里にある「西海衛星発射場」から軍事偵察衛星「万里鏡1号」を搭載した新型運搬ロケット「千里馬1型」を打ち上げ、成功したと伝えた。同通信は、衛星を地球周回軌道に「正確に進入させた」と主張した。
金正恩朝鮮労働党総書記が打ち上げを視察し、関係者を「熱烈に祝福した」という。国家航空宇宙技術総局は「早期に数個の偵察衛星を追加で発射し、南朝鮮(韓国)や作戦上の関心ある地域への偵察能力を確保していく」計画を年末に行われるとみられる党中央委員会総会に提出すると表明した。来年も衛星打ち上げを続ける意向を示した形だ。
同通信によると、ロケットは21日午後10時42分(日本時間同)に打ち上げられ、予定のルートを正常に飛行。同54分に衛星を軌道に進入させたという。同通信は「偵察衛星発射は自衛権強化に関する共和国(北朝鮮)の合法的権利だ」と正当化。「戦争準備態勢の強化に大きく寄与するだろう」と強調した。
北朝鮮は22日以降に「人工衛星」を打ち上げると日本政府に通告していたが、期間前に強行。日米韓の意表を突く「奇襲効果」を狙ったという見方が出ているほか、22日の天気が曇り後雨と予報されていたことを踏まえた可能性もある。
韓国の聯合ニュースは打ち上げを受け、日米韓3カ国が、米原子力空母「カール・ビンソン」も参加する合同海上訓練を26日に実施する方向で調整していると報じた。空母は21日に韓国南東部の釜山に寄港。米原子力潜水艦「サンタフェ」も22日に南部の済州島に入港した。(2023/11/22-12:14)
N. Korea Says Satellite Launch Was Successful
North Korea's state media said Wednesday that Tuesday's launch of a rocket mounted with a military reconnaissance satellite has ended in success.
Pyongyang's state-run Korean Central News Agency also said that the satellite has accurately entered orbit around Earth.
North Korean leader Kim Jong Un inspected the rocket launch, congratulating those involved in the event, the KCNA said.
A North Korean body responsible for Tuesday's rocket launch said that it will submit to a plenary meeting of the central committee of the ruling Workers' Party of Korea expected to be held at the year-end a plan to launch more satellites into space to secure reconnaissance abilities against South Korea and other relevant regions.
According to the KCNA, the rocket was fired from Tongchang-ri in the northwestern part of the country at 10:42 p.m. on Tuesday, following a preset flight route. The satellite entered orbit at 10:54 p.m., the state-run media said.
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