北朝鮮「衛星」、分析急ぐ 日本政府、技術向上を警戒―米韓と連携
北朝鮮が「軍事偵察衛星」と称する飛翔(ひしょう)体を発射したことを受け、日本政府は22日、情報収集と分析を急いだ。地球の周回軌道への投入は確認されておらず、政府は発射の成否を見極めるとともに、今後の北朝鮮の動きに警戒を続ける。
北朝鮮は22日、打ち上げに成功したと発表した。松野博一官房長官は記者会見で、軌道投入は確認されていないと重ねて説明し、「詳細は防衛省で分析中だ。総合的、専門的に分析を行う必要があり、相応の時間を要する」と語った。
松野氏は「昨年以降、弾道ミサイル技術を用いた発射を繰り返し、関連技術、運用能力を急速に向上させている」と指摘。「見過ごすことはできない」と懸念を示した。
北朝鮮が早期に数個の偵察衛星を発射するとしたことに対しては、「今後も発射を強行する可能性は考えられる」と警戒感を表明。破壊措置命令の継続について「適切に判断したい」と述べた。
岸田文雄首相は22日朝、首相官邸に入った。外務省の鯰博行アジア大洋州局長は未明に米韓両国の北朝鮮担当高官と電話で協議。北朝鮮の行動について「地域の安全保障にとって重大かつ差し迫った脅威」との認識で一致し、「国際社会に対する明白かつ深刻な挑戦だ」と非難した。
外務省は日米韓の電話外相会談も調整中。連携して対応する方針を確認する見通しだ。
防衛省によると、飛翔体は発射後複数に分離。一つ目は朝鮮半島西約350キロの東シナ海上に、二つ目は沖縄本島と宮古島間の上空を通過して東京・沖ノ鳥島の南西約1200キロの太平洋上に落下した。(2023/11/22-12:14)
Japan Scrambling for N. Korea Projectile Launch Intel
The Japanese government is scrambling to gather and analyze information Wednesday over North Korea's launch of a projectile the previous day.
The projectile, which Pyongyang claims to be a satellite, has not been confirmed to be put into orbit around Earth. The government is examining whether the launch was a failure or a success, as well as monitoring further developments in North Korea.
Japanese Prime Minister Fumio Kishida entered the prime minister's office Wednesday morning to deal with the matter.
Meanwhile, the Foreign Ministry is coordinating a three-way call among the foreign ministers of Japan, the United States and South Korea, where they are expected to condemn North Korea's launch and confirm their cooperation over a response.
Hiroyuki Namazu, director-general of the Foreign Ministry's Asian and Oceanian Affairs Bureau, had telephone talks with senior U.S. and South Korean officials for North Korea affairs in the early hours of Wednesday.
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